スタンフォード大学ヘルスハッカソン「health++」の活動
health++
医療や工学、ビジネス、デザインなど多様なバックグラウンドをもつ参加者が多国籍のチームを作り、医療・健康分野の課題を解決するための革新的な製品やサービスを競い合う――。米スタンフォード大学(Stanford University)では、毎年秋にヘルスハッカソン「health++」が開催されています。
ハッカソン(Hackathon)とはハック(Hack)とマラソン(Marathon)からなる造語で、短期間でのプロダクトやサービスの開発イベントのことを指します。スタンフォード大学ヘルスハッカソン「health++」では、医療・健康における「Affordability(低価格化)」の実現の達成のため、医療従事者やエンジニア、デザイナーなど多分野の専門家が新しいアイデアを生み出していき、医療分野とその他の分野の垣根を越えた共創の場を作っていきます。
2018年秋は昨年に引き続き、医療分野のイノベーション促進を目的とする団体、MI3 Tokyo (http://mi3.institute)が少数精鋭の学生を選抜し日本から現地に派遣します。また、スポンサー企業には米Intel社や米Boston Scientific社などの大手企業も名を連ねます。
現地ではヘルスハッカソン開催に先立ち、スタンフォード大学の教員やビジネスマン、弁護士、投資家などによる講義やワークショップなどが行われます。昨年の参加者は、4日間にわたりバイオデザインを始めとするヘルスケア領域におけるイノベーションの手法や、その過程で必要となる知的財産や資金調達について、第一線で活躍している講師から学びました。
ヘルスハッカソン本番は週末2日間にわたり約250名が参加して行われます。まず参加者が自分が感じている医療・健康分野の課題やニーズ、それに対する解決策に関する1分トークを行い、共感した他の参加者がチームに加わり4~5人のチームを作っていきます。専門分野、国籍、年齢など垣根を越えた参加者が協力し、健康や医療の課題解決に取り組み、最終日の夕方にプロジェクトの審査が行われます。昨年は33チームが48時間でプロダクトやサービス開発(具体的な開発物一覧:http://ibit.ly/2oSvrPz)を完成させ、MI3 Tokyoが選抜した日本人が所属するチームが「Grand Prize:3rd Prize」、「Persistent-Neodesign $1k prizes」、「Intel Nervana AI Cluster Grand Prize」を受賞しました。
2018年秋も日本を代表してスタンフォード大学に派遣される最大10名の学生が選ばれます。現地での模様は「health++」の日本版ウェブサイト(http://mi3.institute/hackathon/)で報告していく予定です。また来年以降、引き続き「health++」に日本から学生を派遣する予定です。医療とテクノロジーの最前線の場に挑戦したい学生を来年も募集します。ぜひご応募よろしくお願いいたします。
2017年参加者の声
「世界という観点から自分や日本を見る機会にもなりました。途上国での経験を経験で終わらせることなく、その解決を目指したいと強く思いました。また世界の健康問題に挑戦し、貢献したいという意欲がさらに湧きました。」(医療系学生)
「ハッカソンで3位という結果を出すことができ、自分たちの実力が世界でも通用することを実感し、非常に自信になりました。ハッカソンや授業、スタンフォードでの1週間の生活を通じて、たくさんの魅力的な人と交流し、つながることができました。」(工学系学生)
第6回西洋医学VS東洋医学遠隔鑑別診断
NPO法人KnotAsia×慶煕大学韓医学部 共催
~武見太郎先生の業績・漢方の保険適用の灯火を継いで~
「遠隔システムを使用した西洋医学と東洋医学の比較授業をやってみないか!」
KnotAsia代表の大村和弘医師(東京慈恵会医科大学助教)のこの一言をきっかけに、慶煕大学韓方病院の金奎錫医師と共に2013年から遠隔鑑別診断が始まりました。模擬患者(実際の患者情報を紙にまとめたもの)の診察を、西洋医学を学ぶ日本の医学生と、東洋医学を学ぶ韓国の医学生が、それぞれの診察アプローチや着眼点の違いを比較しながら、実際に医師が患者を診察するような形でディスカッションし合うという内容です。医学的知識の研鑽とともに、相互理解を深めるという目的があります。
【主なセッション】
①事前情報からの鑑別診断②問診③身体所見④検査所見⑤治療⑥韓医師・西洋医師から説明
【過去に扱ったテーマ】
第1回:慢性副鼻腔炎
第2回:アトピー性皮膚炎
第3回:閉経期症候群
第4回:偏頭痛
第5回:腰痛
第6回となる今年のテーマは当日まで秘密です。メイン会場となるソウルの慶煕大学韓医学部教室には、東洋医学を学んでいる韓国の医学生が集結し、西洋医学を学んでいる日本の医学生は東京・大阪・大分、それぞれの会場に集まります。
わずか2時間の鑑別診断ではありますが、効果は絶大。例えば韓国の医学生と友人になれば、東洋医学の永遠の家庭教師を得たような効果も期待できます。回を増すごとに進化を続ける西洋医学生VS東洋医学生の遠隔鑑別診断に興味をお持ちの方はぜひご参加ください。
【開催概要】
日時:2018年11月17日(土)18:00~20:00
場所:ソウル(慶煕大学)、東京(YMS/代々木メディカル進学舎)、
大阪(関西医科大学)、大分(大分大学)
対象:鑑別診断に興味があり、ディスカッションに参加できる方
定員:各会場3名まで(先着順)
*見学はどなたでも可能。ただし各会場スペースに応じた人数とさせていただきます。
参加費:無料
主催:NPO法人KnotAsia
共催:慶煕大学韓医学部
申込方法:KnotAsia.musubi[a]gmail.com([a]をアットマークに変えてください)宛に、〔件名〕遠隔鑑別診断、〔本文〕1.氏名(ふりがな)、2.性別、3.学校名・学年、4.連絡の取れる電話番号を記入して送信してください。
統合医学概論
慶煕大学韓医学部
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- 医師への軌跡:山脇 正永先生
- Information:Autumn, 2018
- 特集:手術の安全を担保する 周術期のチーム医療
- 特集:周術期の全体像
- 特集:手術を安全に行うために
- 特集:術後の早期回復をはかる
- 特集:チームで周術期を支える①
- 特集:チームで周術期を支える②
- 「食べる」×「健康」を考える④
- 同世代のリアリティー:農業に携わる 編
- 地域医療ルポ:佐賀県伊万里市|水上医院 水上 忠弘先生
- チーム医療のパートナー:看護師(皮膚・排泄ケア)【後編】
- レジデントロード:循環器内科 青野 智典先生
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- レジデントロード:眼科 古川 達也先生
- 医師の働き方を考える:病院長として医師の働き方改革に取り組む
- 日本医科学生総合体育大会:東医体
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