「医」と「宇宙」の最前線を体験
M x Space Project
2018年8月21~23日、Bizjapan M x Space Project主催の「宇宙医学スタディツアー」が開催されました。JAXA筑波宇宙センター・日本大学岩崎研究室・渋川医療センターの3か所を医学生6人が訪問しました。
今、官民による有人宇宙開発の熱が世界中で高まっています。トランプ政権は有人での月面探査を明言し、民間でもスペースXが2024年に火星に人を送る計画です。しかし、そこに必要な医学・医療のサポートは決して十分ではありません。宇宙医学の基礎領域でも多くが未開拓で、宇宙で医療を提供するための仕組みづくりは未着手です。
「宇宙での医療・医学」の知見が必要となる将来のために、より多くの医学生に「宇宙医学」という将来の選択肢を体感してもらおうと、3日間のツアーが行われました。
<1日目>JAXA筑波宇宙センターは、日本の有人宇宙開発の統括を行っています。訪問では、宇宙飛行士でもある古川聡氏と、フライトサージャン、生理的対策責任者(リハビリ士)からのレクチャーと医学生を交えてのワークショップが行われ、最後には筑波宇宙センターの閉鎖実験設備の見学を行いました。
<2日目>日本大学岩崎研究室は、重力が様々に変化するなかでの循環器の反応を研究しています。訪問では岩崎賢一教授からのレクチャーの後、宇宙医学の将来やキャリアについてのディスカッションが活発になされました。後半には参加者全員が遠心加速器の試乗を行いました。
<3日目>渋川医療センターの石北直之先生は、小児科医として勤務する傍ら宇宙麻酔器の開発を行っています。訪問では、宇宙麻酔器の実物に触れながらのレクチャーで、医学生は「臨床現場の問題意識が、宇宙にもつながる」ことを学びました。
今後もスタディツアーは継続的に開催予定です。
inochi学生・未来フォーラム2018のご案内
~若者の力でできること~
inochi学生プロジェクト
「inochi学生プロジェクト」は、「若者の力でヘルスケアの課題を解決する」を理念とする医療系学生団体です。関西を拠点として、主に大阪大学と京都大学の医学部生から構成されています。
今回は弊団体が11月25日に主催するイベント「inochi学生・未来フォーラム2018」の告知をさせていただきます!
弊団体は、「inochi学生フォーラム」「inochi独自プロジェクト」「WAKAZO」という三つの部門に分かれています。
「inochi学生フォーラム」では、中高生や大学生を参加者として、毎年一つのテーマに関するヘルスケア課題解決コンペティションを実施しています。
今年のテーマは『自殺』です。15~39歳までの死因第1位である自殺を減らすために、学生はチームを組み課題を見つけ、その解決に取り組みます。絶対的な答えのない問題の解決に向けて、若者のパワーを信じ、精力的に活動を続けています!
当日は、約100名から勝ち抜いた国内外合わせた6チームがプレゼンテーションを披露します。
「inochi独自プロジェクト」では、 大学生が自らの専門知識を活かして、実際に課題解決に取り組んでいます。今年は医療分野の大きな問題である「薬剤耐性菌の課題を解決する」というテーマで海外現地調査を行い、LINEbot作成などを行っています。参加者を募って課題解決コンペティションを行う「inochi学生フォーラム」とは違い、大学生が自らプロジェクトを立てて行うこの事業では、より実践に近い形でのアウトプットを目指しています。
最後に「WAKAZO」では、2025年の大阪万博誘致を目指しています。大阪万博のテーマの一つはSDGs(国連が定めた2030年までの持続的な開発目標のこと)です。WAKAZOでは2025年に若者から課題解決が行われるようなプラットフォーム創造を目指して進んでいきます。当日は世界の課題を見て旅をしたバックパッカーや大阪万博で若者が活躍する場であるWAKAZO館の案がパネルディスカッションで語られます。また、弊団体は、一般社団法人「inochi未来プロジェクト」と提携関係を結んでいます。「inochi未来プロジェクト」は、inochiの大切さと未来について考え、行動するプロジェクトです。関西を医療拠点にすることをビジョンに掲げており、積極的にinochi学生プロジェクトと交流をしています。
このようなプロジェクトの1年間の集大成「inochi学生・未来フォーラム2018」が11月25日、大阪のグランフロントにて行われます!
優れた自殺対策のプランを考え、実行し、コンペティションを勝ち抜いたチームがプレゼンテーションし、「inochi独自プロジェクト」の成果発表があります。そして11月23日に2025年万博開催国が決まってから2日後のこの日に「WAKAZO」が万博について語ります。必ず刺激満載の集いとしますので、皆さん奮ってご参加ください!
主催:inochi学生プロジェクト、一般社団法人inochi未来プロジェクト
日程:2018年11月25日(日)12:00~18:45
対象:学生、一般市民、健康・医療関係者(企業・団体・行政)、2025年大阪万博誘致関係者 700名(予定)
場所:グランフロント北館B2F コングレコンベンションセンター
企画内容:
第一部 inochi学生フォーラム2018
第二部 WAKAZO
第三部 inochi未来フォーラム
参加費:
S席2,500円(一部のみ、または二、三部のみの場合2,000円)
A席社会人2,000円(一部のみ、または二、三部のみの場合1,000円)
A席学生1,000円(一部のみ、または二、三部のみの場合500円)
連絡先:info[a]inochi-gakusei.com([a]をアットマークに変えてください)
イベント特設ページ:http://inochi-gakusei.com/forum2018/
応募登録:http://inochi-gakusei-mirai-2018.peatix.com
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- 医師への軌跡:山脇 正永先生
- Information:Autumn, 2018
- 特集:手術の安全を担保する 周術期のチーム医療
- 特集:周術期の全体像
- 特集:手術を安全に行うために
- 特集:術後の早期回復をはかる
- 特集:チームで周術期を支える①
- 特集:チームで周術期を支える②
- 「食べる」×「健康」を考える④
- 同世代のリアリティー:農業に携わる 編
- 地域医療ルポ:佐賀県伊万里市|水上医院 水上 忠弘先生
- チーム医療のパートナー:看護師(皮膚・排泄ケア)【後編】
- レジデントロード:循環器内科 青野 智典先生
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- レジデントロード:眼科 古川 達也先生
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