2024年8月27日
がんに関するページ
がんに関する情報、小冊子(一般の方向け・医療従事者向け)や報告書、参考になるサイトなどをリンクしています。どうぞご利用ください。
一般の方向け
- 特集ページ「知っておきたいがん検診」
- 小冊子「こんなとき、どうする?『がん』といわれたら」
- 【女性のがん】ー宮城悦子先生 日本医師会オンラインセミナー女性の健康課題を考える
- 子宮頸がんについて
- 禁煙推進活動について
- 関連リンク
小冊子「こんなとき、どうする?『がん』といわれたら」
日医は、国民向けに小冊子「こんなとき、どうする?『がん』といわれたら」を作成しました。
一般的に、「がん」に関する冊子は予防を中心としたものが多いですが、この小冊子は、「がん」と告知されたときの対処法について書かれています。
ぜひ、ご一読下さい。
Q&A 治療法を選ぶとき 決められない、迷いがある人は(以下冊子より抜粋)
- Q:主治医から治療法の説明を受け、自分で決めるようにいわれましたが、一度聞いてもよくわかりません。
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A: 「インフォームド・コンセント」という言葉を聞いたことのある人も多いと思います。よく「説明と同意」と訳されますが、基本は患者さんの自己決定権を尊重しようという考え方です。医師から説明を受けて患者さん自身が決定し、医師は患者さんが同意した医療行為を行うことをいいます。
しかし、説明はされても、医学の専門家でもない人が、一度聞いただけで理解できなくても無理ありません。医師はわかりやすい説明に努めなければならないわけですが、患者さんも受け身にならず、説明がよくわからない、もっと詳しく聞きたいというときは、質問してください。
治療法の説明を受けたときも、一度で判断する必要はありません。家族ともよく話し合って、不明点が出てきたら、改めて確認してください。わからないこと、聞き漏らしたことをメモしておくと、聞き忘れが防げます。
- Q:手術を勧められていますが、 本当に手術するしかないのか、 ほかの治療法はないのかと思うと決断がつきません。ほかの医師にみてもらうには?
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A: 診断に納得がいかない、担当医が勧めた治療を受ける決断がつか 主治医から治療法の説明を受け、自分で決めるようにいわれ ましたが、一度聞いてもよくわかりません。ないというとき、患者さんは、ほかの医 師の見解を求めることができます。これが「セカンド・オピニオン」と呼ばれるものです。
日本では担当医への気がねからためらう人が多いようですが、患者さんが 複数の医師の意見を聞いたうえで決断することは、いまや常識。遠慮は無用です。
セカンド・オピニオンを得たいと思うなら、担当医に話して紹介状と検査結果を出してもらい、ほかの医師を受 診するのが望ましいでしょう。
- Q:セカンド・オピニオンを求めて別の病院を受診したら、違う治療法を勧められ、ますますどうしたらいいかわからなくなってしまいました。
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A: 基本的には、なぜその治療法を勧めるのか、それぞれの理由をよく聞いて、患者さん自身が納得のいくほうを選択することになります。
こんなとき、がんの専門医ではなくても、日ごろから患者さんを知っているかかりつけ医に相談すると、医学知識に基づいたアドバイスや、専門医の意見を比較検討する手助けをしてもらえるでしょう。
- Q:雑誌で見た新しい治療法を試してみたいと思います。今の担当医はいい先生ですが、この病院ではできないようです。
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A: 最先端治療となると、どうしても受けられる医療機関は限られますが、いまかかっている病院で行えなくても、担当医に希望を伝えて、紹介してもらうという方法はあります。
ただ、最新の治療法が、誰のがんにも有効とは限らないことは知っておく必要があるでしょう。まずは自分のがんの治療に適した治療法なのか、よく相談してみてください。
- Q:がんが手術で取りきれず、抗がん剤治療を繰り返しています。治る見込みがないなら、残った時間を大事に使いたい。
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A: がんの治癒を目的とする治療より、できるだけ快適に、充実した生活を送りたいというのであれば、緩和ケアに切り替えることを家族や担当医と話し合ってみるといいでしょう。現在の治療が何を目指しているのか、目的は達成可能なのか、確認したうえで、よく考えてみてください。
そのうえで緩和ケアを望むなら、緩和ケア病棟やホスピスなどの専門施設もあります。
【女性のがん】ー宮城悦子先生 日本医師会オンラインセミナー女性の健康課題を考える
女性が生涯を通じて健康で明るく、充実した日々を自立して過ごすことを総合的に支援するため、日本医師会では、女性のさまざまな健康課題について広く啓発していきたいと考え、オンラインセミナーを開催いたしました。
本動画では、【女性のがん】をテーマに、「女性がかかりやすいがん」「がん検診」「HPVワクチン」などについて、横浜市立大学大学院医学研究科 生殖生育病態医学(産婦人科)主任教授の宮城悦子先生にご解説頂きました。
(2023年2月3日収録)
子宮頸がんについて
日本で年間約1.1万人が子宮頸がんに罹患、約2,900人が亡くなっています。また、25~40歳までの女性で2番目に多いがんによる死亡は子宮頸がんによるものとなっています。
ほとんどの子宮頸がんはHPV(ヒトパピローマウイルス)への感染が原因であり、ワクチン接種によってHPVへの感染を防ぐことで、子宮頸がんの罹患を予防できます。
日本医師会 公式YouTube動画 | |
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子宮頸がんを予防するワクチンの疑問に答える座談会
都内在住の高校生母娘3組に集まって頂き、子宮頸がんを予防するワクチン(HPVワクチン)について、「子宮頸がんはどうしてなるのか」「2価、4価、9価のワクチンの効果と副反応の出現率の違い」「重い副反応が出た時の対処法」などの質問に対して、釜萢敏副会長が回答いたしました。 |
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教えて!日医君!HPVワクチン2~知っていますか?若い世代に増えている子宮頸がん~
本動画は、子宮頸がんの予防に効果があると言われるワクチン、特に新たに接種できるようになった9価のHPVワクチンのことや、これまでワクチン接種の機会を逃してしまった方のためのキャッチアップ制度について、日本医師会公式キャラクターの「日医君」の質問に、日本医師会常任理事の釜萢敏先生が回答する形式で分かりやすく解説します。 |
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教えて!日医君!~ HPVワクチン~
本動画は、今年の4月から子宮頸がん等を予防するためのHPVワクチンの積極的な勧奨が再開されたことを受けて、子宮頸がんとHPVワクチンについて、日本医師会公式キャラクターの「日医君」の質問に、日本医師会常任理事の釜萢敏先生が回答する形式で分かりやすく解説します。 |
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禁煙推進活動について
『あなたのため、そばにいる人のため 禁煙は愛』(2024年)
国民の皆さんに喫煙の害について知って頂くことを目的として制作した小冊子『禁煙は愛』2024年版が完成しました。ダウンロードしてご活用ください。
関連リンク
がん対策推進企業アクション【がん対策推進企業アクション事務局】
がん対策推進企業等連携事業(がん対策推進企業アクション)では、職域におけるがん検診受診率向上を推進していく厚生労働省の委託事業です。
日本医師会は、「がん対策推進企業アクション」の推進パートナーです。
医療従事者向け
関連リンク
がん情報サービス 医療関係者向け情報【国立がん研究センター】
小児がん診断ハンドブック【東京都福祉保健局】
小児がんの初発症状を分かりやすく紹介するとともに、実際の患者さんに近い症例を提示したハンドブックです。
がん緩和ケアガイドブック
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2008年に作成した「がん緩和ケアガイドブック」を改訂しました。
従来の疼痛緩和、医療用麻薬の使用等を中心とした内容に加え、意思決定支援や療養場所ごとの緩和ケアの特徴、がん以外の疾患に対する緩和ケアアプローチなどを盛り込んでいます。
臨床現場で緩和ケアを実践するにあたって広くご活用いただきますとともに、都道府県、がん診療連携拠点病院等が主催する「がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会」等のテキストとしての活用も想定しております。
どうぞご活用くださいますようお願いいたします。
◆新版
ガイドブックの第1版第1刷、第1版第2刷に関しましては正誤表をあわせてご覧ください。(第1版第3刷は正誤表が反映されたものとなっています。)
◇冊子版の購入をご希望の方は全国の書店または出版社(以下リンク先)に直接お問い合わせください。
がん性疼痛治療のエッセンス 2008年版
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本冊子は、がん性疼痛の治療に特化した内容となっており、緩和ケア担当の医師以外の地域医療を担う医師の方々にも広くご活用いただける内容となっています。どうぞご利用ください。
全文を掲載しています。
容量が大きいファイルですので保存してご利用下さい。
かかりつけの医師によるがん検診受診勧奨ハンドブック、リーフレット
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かかりつけの医師によるがん検診受診勧奨ハンドブック、リーフレットを掲載しています。
◆ハンドブック
国立がんセンターがん対策情報センター がん検診受診向上アドバイザリーパネル委員会作成(平成21年度厚生労働省委託事業)
全文を掲載しています。
容量が大きいファイルですので保存してご利用下さい。
◆リーフレット【国立がん研究センター がん対策研究所(有効性評価に基づくがん検診ガイドライン)】
報告書
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平成20年1月に、緩和ケアの推進をはかるため、厚生労働省の委託事業として、全国の医師を対象とした「がん医療における緩和ケアに関する医師の意識調査」を実施しました。この報告書はその調査結果をまとめたものです。
◆関連記事
定例記者会見「がん医療における緩和ケアに関する医師の意識調査」報告書まとまる【日医白クマ通信 No.1000/2008年9月5日】
日本医師会委員会答申
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本冊子は、平成22年3月に日本医師会委員会「がん対策推進委員会」が,会長諮問「がん検診の今後のあり方―検診受診率向上と精度管理システム―」を受けて検討結果を取りまとめたものです。
◆がん対策推進委員会答申
問合せ先
日本医師会健康医療第二課
TEL:03-3946-2121(代)