2025年11月7日
日本医師会年次報告書
日本医師会は、設立以来一貫して、国民が安心して安全に医療を受けられる社会の実現を目指し、幅広い活動を展開してまいりました。
定款においては「本会は、都道府県医師会及び郡市区等医師会との連携のもと、医道の高揚、医学及び医術の発達並びに公衆衛生の向上を図り、もって社会福祉を増進すること」を目的として掲げております。さらに、医の倫理綱領では、「医学および医療は、病める人の治療はもとより、人びとの健康の維持増進、さらには治療困難な人を支える医療、苦痛を和らげる緩和医療をも包含する。医師は責任の重大性を認識し、人類愛を基にすべての人に奉仕するものである。」と、謳っております。
わが国はすでに世界に類を見ない超高齢社会にあり、国の推計によれば、わが国の人口構成は、2025年の時点で65歳以上の割合は29.6%で、85歳以上は5.7%であり、2040年にはそれぞれ34.8%、8.9%に増加すると見込まれています。このような社会構造の変化にあってこそ、質の高い医療提供体制を堅持し、持続可能な地域医療を確保することが、喫緊の課題となっています。
日本医師会では、定款や倫理綱領に定められた崇高な理念を胸に、日本の充実した質の高い医療提供体制を堅持するため、地域医療の充実を図り、医師の倫理と医療倫理の普及、医師への教育活動、国民への医療の啓発活動、政府や自治体との意見交換、さらには国際交流に至るまで、多岐にわたる事業を推進しております。国民の生命と健康を守り抜くという使命のもと、これからも邁進してまいります。
これからも安心で安全な社会であり続けるために、日本医師会は会務の誠実な運営に努め、社会保障や地域医療の充実に寄与し、国民の皆様からの信頼性を高めていく所存です。
本年次報告書をご高覧いただき、日本医師会の基本方針と活動にご理解とご支援を賜れば幸いに存じます。
会長 松本 吉郎
日本医師会年次報告書データ
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