デイサービスは、高齢者の在宅生活を支える重要な介護サービスとなっている。介護認定を受けると多くの高齢者はデイサービスの利用を考える。目的は「周囲に介護者がいないため」「家族の介護負担を軽減するため」「本人の生活機能維持・向上のため」などである。
介護保険制度がスタートした当初は、要介護者、家族共に介護は家族がするものとの認識が少なくなかったが、独居高齢者、高齢者夫婦のみの世帯増加などによって、介護サービス利用のハードルは低くなっており、入浴、排せつ、食事等の介護、更には運動、趣味活動など、デイサービスは在宅介護サービスの根幹を支えるものとなっている。
一方、デイサービスの現場では、介護者を悩ますさまざまな出来事がある。暴言、暴力、徘徊、帰宅願望、介護拒否などはよく聞かれるが、最近気になることがある。高齢者のてんかんである。
例えば、介護施設での昼食中に急に手が止まり、うつろな眼で口をもぐもぐさせている利用者を見掛けることがある。多くは数分で回復するため、見逃されていることも多いのではと考える。一般にてんかんは、小児期に発症するものと理解されているようであるが、認知症高齢者の増加とともに高齢発症のてんかんが増加している。
高齢者のてんかんの特徴は「非けいれん性発作が少なくない」「比較的抗てんかん薬がよく効く」「脳波でてんかん性異常波を捉えにくい」などである。高齢者のてんかんはまれではなく、特に非けいれん性発作には注意が必要である。
(榮)



