茂松茂人副会長は9月25日の記者会見で、同月21日に能登半島を襲った記録的な大雨に対する日本医師会の対応について説明した。
同副会長は、被害にあわれた方達にお悔やみと心よりのお見舞いを述べた上で、まず、厚生労働省発表として「石川県の医療機関3施設で、浸水や断水などの被害があった。いずれも、現在は復旧済み」との報道が一部にあったことに触れ、「そこには無床診療所は含まれていない」と説明。実際には、輪島市の診療所で、深刻な床上浸水の被害が発生しているとした。
その上で、「能登半島地震から復興が道半ばである中でのこのたびの災害は、地域医療の再興に向けても深刻な影響を及ぼしている」とし、日本医師会として緊急に石川県医師会に対し、2000万円の支援金を送ることを昨日開催した第18回常任理事会で決定したことを報告。更に、準備が整い次第、ホームページ等を通じて、全国の医師会、会員並びに国民の皆様にも広く支援を呼びかける予定であることを明らかとした。
また、今後については、引き続き、石川県医師会をはじめ被災地域の医師会と緊密に連携しながら、あらゆる支援策を講じる中で、被災地の一日も早い復旧復興に寄与していく考えを示した。