カリマグCMAAO新会長(中央)、サントス フィリピン医師会長(右端)
カリマグCMAAO新会長(中央)、サントス フィリピン医師会長(右端)
アジア大洋州医師会連合(CMAAO)第38回総会が8月24~26日まで、マニラ(フィリピン)で開催され、角田徹副会長〔松本吉郎会長(CMAAO理事)代理〕、今村英仁常任理事(CMAAO事務総長)、村田真一弁護士(CMAAO法律顧問)が出席した。
参加は12医師会(日本、オーストラリア、香港、インドネシア、韓国、マレーシア、ミャンマー、ネパール、フィリピン、シンガポール、台湾、タイ)で、オブザーバーとして世界医師会(WMA)、アジア獣医師会連合(FAVA)が参加し、参加者総数は約70名であった。
1日目の理事会では、今村常任理事が事務総長報告を行った他、昨年度の議事録承認、総会前に事前に協議の上、合意していた定款施行細則の改訂並びにFAVAとの覚書締結について確認を行った。
総会式典は、今村常任理事の進行の下、ヘクター・M・サントス・ジュニア フィリピン医師会長の歓迎あいさつ、テオドロ・J・ヘルボーサ フィリピン保健大臣の来賓あいさつが行われ、マリア・ミネルヴァ・P・カリマグ フィリピン医師会前会長が第41代CMAAO会長(2024―2025年)に就任した。
また、WMAと世界獣医師会の間の覚書と同様に、CMAAOとFAVAがワンヘルスの下、協力し合うことを目指す覚書を締結する調印式が行われ、カリマグCMAAO会長と藏内勇夫FAVA会長が署名を行った。
カントリーレポートでは、各国医師会の1年間の活動報告が行われ、日本からは今村常任理事が日本の社会保障制度、地域医療、震災対応等について説明した。
2日目は「医療従事者における女性の影響力」をテーマとして、武見太郎記念講演と各国医師会による講演が行われた。日本からは角田副会長が男女別の医師数の推移、働く女性を取り巻く環境の変化、日本医師会女性医師支援センター事業など日本医師会の取り組み等を紹介した。
3日目の総会では、フィリピン医師会により起草された「医療従事者における女性の役割を強化するCMAAOマニラ宣言」が採択された。
また、定款施行細則の改訂により退会のための規定が明確化されたことを受け、長年会費が未納で退会を希望していたカンボジア医師会、マカオ医師会の退会が承認され、加盟医師会数は16となった。
今後の予定として2025年はネパール医師会、2026年は韓国医師会がCMAAO総会を開催することとなった。