このコロナ禍で、仕事や日常生活でもストレスがたまることが多くなっている。ステイホームを強いられ、大切な交流ができない状況は辛い。
このストレスを解消するためにさまざまなストレス解消法があるが、創作に没頭するのはとてもいい。モノをつくっていると無になれる。
今私は、遠方の孫とネット上で待ち合わせをし、一緒にモノづくりをしている。そこは今人気のどうぶつが集まるゲームの世界である。無人島に移住し、何もないところからの生活の一歩は、テントを張ることから始まる。その後は滞在している業者のスタッフ達にサポートされながら、木を切り、海岸で貝を拾い、釣りをしてお金を稼ぎ、生活に必要なモノを創作する。また、川に橋を架け、丘を削り、自分の好きなように島をつくり上げていく。自由度が高く、自分の嗜好(しこう)に合わせた多くの選択肢がある。この世界には争いはない。さまざまな社会生活と周囲との交流を体験していくのである。
私はこのゲームに箱庭療法に近いものを感じるようになった。自分の思うように町ができていき、自分の居心地のいい世界を表現でき、遊びを通して、自分自身を表現でき、心の自浄効果は抜群であった。箱庭療法では他人の評価が存在するが、それがないことが更に自由で開放感があった。
会うこともできない孫との共通の会話も生まれた。現在のコロナ禍におけるストレス状態から心を守ってくれる一つの手段となっている。
(隆)