日医定例記者会見 2月10・17日
松本常任理事は、日本医師会の事業として、株式会社時事通信社に委託し、新たなWEB研修システムの仕組みを開発することになったことを報告した。
今回開発するシステムの特徴としては、(1)研修に応じた受講管理の条件設定が可能で、座学と同等レベルの受講管理、(2)研修開催日時の指定により、リアルタイムでの研修の実施、(3)受講用二次元コード発行・受付機能により、座学とWEBのハイブリッド開催(ただし、将来的には、座学では医師資格証での受け付けを運用予定)、(4)都道府県医師会、郡市区医師会でのシステム利用―が可能となること等が挙げられる。
同常任理事は今回のシステム開発の背景について、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、これまで日本医師会が、適切な受講管理を行いながら実施してきた座学研修の開催が非常に困難な状況となる一方、わが国では多くの医師が、それぞれに深い専門性を有した上で、最新の知見について研鑽(けんさん)を積み、幅広い視野を持って日々の診療に当たっており、これまで同様の研修の継続は必要不可欠になっていたことがあると説明した。
その上で同常任理事は「令和2年度においては、新型コロナウイルス感染症の影響を鑑み、日本医師会で行っているさまざまな研修について、特例措置を設けるなど、個別対応を行ってきた。今回、開発をするWEB研修システムにおいても、各研修への単位取得条件や受講管理方法は異なるが、それぞれの受講管理レベルに応じた対応が可能となるため、受講者・管理者の双方にとって、より理解しやすいものになる」と開発の意義を強調した。
なお、本システムは、本年5月の稼働開始を予定している。
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