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令和2年(2020年)6月20日(土) / 日医ニュース

日本獣医師会、台北駐日経済文化代表処から医療用等マスクの寄贈を受ける

藏内会長(左から2人目)らと

藏内会長(左から2人目)らと

 日本獣医師会から日医へ、医療用等マスク6万枚が寄贈されることとなり、5月22日、日医会館で譲渡式が行われた。
 当日は、医療用等マスク6万枚の目録が藏内勇夫日本獣医師会長から、横倉義武会長からは感謝状がそれぞれ手交された。なお、本マスクは日本獣医師会がタマホーム株式会社より5万枚、大韓獣医師会から1万枚の提供を受けたもので、譲渡式には玉木康裕タマホーム代表取締役会長らも参加した。

共同声明を公表

 引き続き、譲渡式に先立ち取りまとめられた「新型コロナウイルス感染症禍を踏まえた『ワンヘルス』の実践に関する共同声明」が公表された。
 同声明では、本感染症が人から人への感染ばかりでなく、人から猫などの愛玩動物にも感染が見られる人獣共通感染症とされているとして、その予防やまん延防止のためには人の医療と動物の医療の両側からのアプローチが必要であることを強調。人の健康、動物の健康、環境の保全の三分野の関係者が連携して対応する「ワンヘルス」の概念の下、日医と日本獣医師会は、今回の新型コロナウイルス感染症の防疫活動においても、医療資材の提供等を通じた連携・協力により、早期収束に向けて最大限の努力を傾注するとし、将来におけるパンデミックの再発を阻止するワンヘルスの実践活動を強化し、人と動物の両者の健康に係る課題の解決に向けて努力を重ねるとしている。
 横倉会長は、日医と日本獣医師会が2013年に「ワンヘルスに基づく学術協力の推進に関する協定書」を締結した後、全国全ての地域医師会と獣医師会が協定を結び、ワンヘルスに関する研修会の開催等をしていることを紹介。「新型コロナウイルス感染症は動物由来のウイルスと考えられており、一気にアウトブレイクにつながり、世界的に大変な状況になった。日本は幸い収束の方向に向かっているが、気を緩めると第2波を招く恐れもあり、感染症への対応を協力しながら進めていきたい」との姿勢を示した。
 藏内日本獣医師会長は、「我々のワンヘルスに対する取り組みは、WHO、国際獣疫事務局(OIE)、世界医師会、世界獣医師会から高く評価され、2016年に『第2回世界獣医師会―世界医師会"One Health"に関する国際会議』を福岡県で開催した」と述べ、同会議で採択した「福岡宣言」の実践項目を着実に履行しつつあることを報告した。

200620l2.jpg また、5月28日には、台北駐日経済文化代表処から新型コロナウイルス感染症対策の支援として、サージカルマスク3万枚の寄贈を受けた。
 当日は、謝長廷台北駐日経済文化代表処駐日代表らが日医会館を訪問。横倉会長と会談後、1階のホールに積み上げられたマスクが入ったダンボール箱の前で、謝代表から目録が、横倉会長からは感謝状がそれぞれ手交された。
 横倉会長は、「医療物資がいまだに不足している中で、今回の寄贈は大変ありがたい。医療物資という『もの』のみならず、新型コロナウイルス感染症と最前線で闘う医療従事者に対し、闘い続ける希望を与えて下さったものと感じている」と述べ、感謝の意を示した。
 なお、今回寄贈されたサージカルマスクは、都道府県医師会を通じて新型コロナウイルス感染症の対応を行っている医療機関に配布していく予定となっている。

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