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平成30年(2018年)12月5日(水) / 南から北から / 日医ニュース

クルマの話

 突然ですが、これを読んで頂いている方の中で、車のお好きな方はどのくらいいらっしゃるのでしょう。ドクターって車好きな方、多いですよね。最近、乗り換えとかされました??? 私はここ2年ほどで3回は乗り換えましたよ。ただし、ベビーカーですけどね。
 わが家には3歳の兄妹の双子がいます。育児でよくある話なのですが、彼らが2歳になった時、ベルトの締めつけが嫌なのか、べビーカーを嫌がり出しました。でも、長い距離を歩けないので、最後は抱っことなります。一人だったら抱っこひもで大丈夫なのですが、二人だと、そうもいかない。彼らが嫌がらず乗ってくれる乗り物......と散々考え、たどりついたのが「乳母車」!!
 え? そんなの今時あるのと思ったそこの先生! あるんですよ、これがまた。しかも、結構メルヘンな外見です。でも、あらかじめ言っておくと値段は全然可愛くありません(断言)。
 そして使ってみて分かったのですが、乳母車って操作性が悪い!! 小回りが利かないんです。しかも、子どもがカゴのどこに乗っているかで重心のかけ方が変わってくるので、操作にコツがいるんです。親子の連係プレーが必須(注:ちょっと近所に買い物に行くだけです)! でも、いいんです。乗ってくれるなら(悲痛)!!!
 結果的には、乗せるとすぐケンカになったため、兄だけが乗り、妹は乗りませんでした。従って、あの高額な双子用オプションは......(涙)。でも、いいんです!!! 乗ってくれたから(悲痛)!!!
 ただ、さすがメルヘンな乳母車。同世代のお母さんに「可愛いですね~」って、よく声を掛けられました。その時は、「これ結構高いし、操作が大変ですよ」とは言わず、「ありがとうございます(ニッコリ)」と答えます。
 それから、年配のおばさまにも声を掛けられました。「いや、懐かしい~。今でもあるんやねえ」と。そういうふうに声を掛けてもらった後、乳母車を押していると不思議な気分になりました。昔はスタンダードだった乳母車も最近は見ないわけで、見るだけでノスタルジー全開になるよなあ......。
 幸いにして、わが家の双子は、先日乳母車をほぼ卒業しました。が、きっと乳母車を押していた時に感じていた感覚というのは、大なり小なり今後も感じ続けるんだろうなと思っている、今日この頃です。

(一部省略)

滋賀県 滋賀県医師会報 第837号より

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