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平成30年(2018年)4月5日(木) / 日医ニュース

オイル(老いる)ショック

 最近こんな言葉をよく聞くが、身に染みて感じるようになった。89歳になる母が食事をしたり、何か食べている時にボロボロとよくこぼす。
 「ほら、またこぼしてるよ」と言うと、母が、「私も若い頃、おばあちゃんに、『こぼしてばかりで汚いでしょ!』と言っていた。自分がこんなになって情けないね、あの頃言ったことを悔やむ」と笑っていた。
 私も、自分自身よくこぼすようになってオイルショック!!
 母が、隣の家のおばあちゃん(84歳)に「あなた耳も遠くて聞こえないのに軽トラの運転は危ないからやめなさい。迷惑かけるよ」と話していると、隣のおばあちゃんは、「これ(軽トラ)がないと買い物にも病院にも行けない。私は大丈夫!」と大きな声を張り上げて言っていた。確かに田舎では、車は生活の必需品だ。
 すると母が、「毎日、高齢者の事故のニュースが続くけど気にならないの? あなたの軽トラは自動では止まらないでしょ」隣のおばあちゃん、「いいや、私は大丈夫!」何回も同じことを繰り返し話している(笑)。
 「年寄り笑うな、明日の自分」

(禿)

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