大阪府民の方と直接意見を交わす貴重な機会として、大阪府医師会では「メディカルカフェ」を実施しています。2回目の開催となる同イベントを6月18日(土)に開催し、府民23人が参加されました。近隣のカフェの協力を得ながら、会議室を即席の「カフェ」にアレンジし、ケーキやコーヒーを楽しみながら、本会役員と府民の方が「在宅医療」を考えました。
まず、本会の中尾正俊副会長より、在宅医療を説明。中尾副会長の訪問診療の様子を動画で視聴し、「在宅医療の基本」を学びました。その後、本会の広報委員を務める川崎康寛氏より、「在宅医療の実情――患者へのアンケート調査から」と題して約1時間の講演を行いました。在宅医療を受けている方及びその家族にアンケート調査した結果※1を紹介しながら、在宅医療の現状や課題などの話がありました。
講演の後、3テーブルに分かれ、1.通院が困難になったら、どこで医療を受けたいか2.意思を伝えることが難しくなったら、どのような医療を希望するか3.終末期以降の対応――などについて意見を交わしました。参加者の多くは在宅医療を望み、治療においては「疼痛緩和を中心とし、自然に委ねる」という回答が目立ちました。終末期以後の対応では、「何も考えていない」という方が3人いたのみで、いわゆる「終活」への関心の高さがうかがえました。
※1「大阪府医師会の医療と介護調査~患者・家族の考える地域医療のあり方に関する意識調査~」
(http://www.osaka.med.or.jp/member/index_mem.html)
(文責:大阪府医師会広報担当理事 阪本 栄)
※外字は代替文字で表記しております。
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