2023年6月16日
医療機関での診療用放射線の安全利用の研修(動画を用いた研修)について
診療用放射線に係る安全管理体制については、日本医師会ホームページにて省令改正等の概要について説明を行うとともに、各医療機関で新たに必要となった安全管理指針の策定を容易にするための「診療用放射線の安全利用のための指針モデル」を公開いたしました。
日本医師会ホームページ
今般、安全利用のための研修の実施に関して、厚生労働科学研究費を用いた研究班により(註1)、「診療用放射線の利用に係る安全な管理の研修」の動画(監修:日本医師会)が作成されましたので、本会作成の「解答記入書兼研修修了証」とともに、ご案内申し上げます。
●研修動画は以下の日本医師会公式youtubeから視聴できます
※これら6本のどの動画でもご利用可能です。2020年版も引き続きご利用頂けます。
2020年度からの研修の義務化については、診療用放射線を用いる全ての医療機関が対象となりますが、医療機関の規模によっては、研修受講対象者が数名の限られた職員のみとなり、研修の実施のための独自の企画が難しいことが予想されます。
そのため、本動画を視聴して、動画中に出される問題に解答することによって研修を受講したこととするための「日本医師会様式 解答記入書兼研修修了証」を作成いたしました。ご活用を頂けますと幸いです。
留意事項
本様式は、動画を確実に視聴して学習したことを示すため、解答記入書と研修修了証は切り離さずにご利用ください。解答欄が一部でも無解答の場合は研修の修了と認められません。
安全管理責任者の方は、修了証に各項目を入力し、年度ごとにとりまとめて、紙またはPDF等の電子媒体で保存をお願いいたします。
動画は2020年版と2023年版それぞれでABCの3本をアップロードしております。動画の内容は、同じ年の場合は説明部分は同一ですが、問題部分が異なります。どの動画を研修に用いても構いませんが、翌年度は別の動画をご利用下さい。今後も、問題部分等を入れ替えて追加されていく予定ですので、受講動画名は必ず記入してください。
研修の中の問題の正解は公表しておりません。安全管理責任者の方ご自身で正解をご確認頂き、誤答が見られた場合は、安全管理責任者による適切な指導の上で修了扱いとなります。
なお、診療用放射線の研修は、医療安全などの他の研修と組み合わせて行っても差し支えないとされておりますことを申し添えます(研修時間の下限や上限といった規定はございません。)。また、この動画は研修で必ず使用する性質のものではなく、ご活用頂く際の選択肢のひとつであり、研修の方法については、医療機関ごとに自由に選択可能であることを念のため申し添えます。
この動画による研修は、医科医療機関だけでなく、歯科医療機関での研修においてもご活用頂けます。
註1:
令和2年度 厚生労働科学研究費補助金(地域医療基盤開発推進研究事業)
「新規及び既存の放射線診療に対応する放射線防護の基準策定のための研究」
松原孝祐、稲木杏吏、郷田紗弥香、作原祐介、藤淵俊王、細野眞
【よくある質問(必要に応じて、順次追加してまいります。)】
- Q.院内の研修で利用したいので、動画ファイルまたはスライドを頂きたい。
- A.本会は動画の監修はしていますが、著作権を保持していないため、動画ファイルやスライドの提供はできかねます。動画のダウンロードも了承いたしかねます。
なお、研修に際して、個々人で動画を見る方法を想定しておりましたが、研修対象者を一室に集めて、youtubeにアクセスして、皆で見る方法も全く差し支えありません(著作権での上映権の侵害とはなりません)。 - Q.問題の正解を教えて頂きたい。
- A.正解については、責任者の方であってもお伝えしない方針としております。お電話での問合せにもお答えできかねます。
- Q.自施設の研修対象者は、院長である医師1人のみである。責任者も院長が併任しているが、動画を利用した研修は可能か。
- A.問題ございません。「解答記入書兼研修修了証」の研修受講者氏名と責任者名は同じお名前をご記入頂いて、動画の設問にご回答ください。
- Q.使用した「解答記入書兼研修修了証」はどうすれば良いか。
- A.年度ごとに紙を綴じたり、PDFの形などで保管して下さい。立入検査の際に修了証の所在を確認される場合があります。 (どこかに提出するようなことはございません。)
関連リンク
公益社団法人日本医学放射線学会にて、単純X線撮影装置のみを有しCT等については他医療施設に委託する施設を主な対象として、診療用放射線の安全利用のための研修ビデオを作成されたとの情報提供を頂きました。
本会会員の先生方にも広くご利用頂きたいとのことですので、院内研修にてご利用ください。
※ 使用方法等については、公益社団法人日本医学放射線学会様宛にお問い合せください。
(こちらは、本会の研修動画のような設問設定はございません。)