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令和4年(2022年)8月5日(金) / 「日医君」だより / プレスリリース / 日医ニュース

新型コロナウイルス感染症の感染状況を受けて

日本医師会定例記者会見 6月29日・7月13日

新型コロナウイルス感染症の感染状況を受けて

新型コロナウイルス感染症の感染状況を受けて

 松本吉郎会長と釜萢敏常任理事は、新型コロナウイルス感染症の急拡大を受け、基本的な感染防止対策の徹底が重要との認識を示すとともに、重症者数の増加に備え、自宅療養者のフォローアップ体制の拡充と、高齢者施設における協力医療機関との連携強化を求めた。
 まず、松本会長は、新規感染者が前週より2倍程度に増加していることに触れ、「感染力がより強いBA.5の拡大が進んでおり、更なる感染者数の増加も懸念されるため、医療提供体制への影響も含めて注視していく必要がある」と指摘。7月16日からの3連休や夏休みが控えていることを踏まえ、引き続き基本的な感染防止対策の徹底が重要であるとした。
 また、4回目のワクチン接種を全国の医師会・医療機関と共に推進していく意向を示すとともに、通常の診療体制を維持しながらワクチン接種に協力する医療機関への支援の継続を国に要請したことを改めて説明。
 その結果、7月1日に厚生労働省より事務連絡が発出され、7月末までとされていた時間外・休日の接種会場への医療従事者派遣や、個別接種への支援が9月末まで延長されることとなったとし、国の早急な対応に謝意を述べた。

nn0853b.jpg 引き続き、釜萢常任理事が今回の感染拡大の背景について、「BA.5への置き換わりや時節柄の接触機会の増加に加え、新型コロナに罹患(りかん)した人もワクチンの3回目接種を終えた人も、免疫が減衰していることが大きい」と補足。社会経済活動を制限しない政府の方針に理解を示しつつ、制限に踏み切るのは重症者数が急増して医療機関における受け入れ状況が逼迫(ひっぱく)した時であるとし、「現状ではそこまでリスクが高いとは考えていない」との見方を示した。
 その上で、重症者数の増加に備え、自宅療養者のフォローアップ体制の拡充と、高齢者施設における協力医療機関との連携強化が重要だとし、「高齢者施設でのクラスター発生に備え、平時から入所している人の情報を協力医療機関が把握しておかなければならないが、地域の医師会がその橋渡し役として、体制を整えていきたい。急激な重症者の増加を避けることができれば、現状の感染防止対策で社会経済活動を維持できる」とし、そのために引き続き尽力していくとした。

◆会見動画はこちらから(公益社団法人 日本医師会公式YouTubeチャンネル)

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