渡辺弘司常任理事(日本学校保健会評議員)がこのたび、文部科学省の第11期中央教育審議会の委員に就任することとなり、3月12日に都内で開催された総会に初めて出席した。
当日は、第10期に続き、渡邊光一郎第一生命ホールディングス取締役会長/経団連副会長を会長に選任した他、萩生田光一文科大臣から、(1)「『令和の日本型学校教育』を担う教師の養成・採用・研修等の在り方について」、(2)「第3次学校安全の推進に関する計画の策定について」という二つの諮問がなされた。
(1)については、①教師に求められる資質能力の再定義②多様な専門性を有する質の高い教職員集団の在り方③教員免許の在り方・制度の抜本的な見直し④教員養成大学・学部、教職大学院の機能強化・高度化⑤教師を支える環境整備―が諮問の概要として説明された。
また、(2)に関しては、①現行計画期間中の取組状況の検証及び社会の変化に基づく改善策②学校安全に係る取組の全国的な質の向上③安全教育、安全管理に関して教員養成段階で身に付けておくべきことや教員研修の在り方―が論点とされた。
今後はこれらについて検討を続け、2年後に答申をまとめる予定。
委員就任に当たって同常任理事は、医療現場の声を国の政策に少しでも反映できるよう、努めていきたいとしている。
なお、(2)の学校安全に関しては、日本医師会の学校保健委員会でも検討していくことになっている。