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令和3年(2021年)4月5日(月) / 日医ニュース

臨床検査精度の更なる向上を目指して

総括を行う高木委員長総括を行う高木委員長

総括を行う高木委員長総括を行う高木委員長

 令和2年度臨床検査精度管理調査報告会が3月12日、日本医師会館小講堂で開催された。
 本報告会は、今回、新型コロナウイルス感染症の感染状況を踏まえ、一堂に会さず、動画撮影のみが行われた(当該動画は後日、専用ホームページで公開予定)。
 当日は、3215施設が参加して行われた第54回臨床検査精度管理調査報告として、本会臨床検査精度管理検討委員会委員より、(1)血液学的検査①(小池由佳子委員)、(2)臨床化学一般検査・糖代謝・尿検査(菊池春人委員)、(3)甲状腺マーカー・感染症マーカー・リウマトイド因子(〆谷直人委員)、(4)測定装置利用の動向(金村茂委員)、(5)臨床化学一般検査〔高木康委員長(細萱茂実委員代理)〕、(6)脂質検査(高木委員長)―についての講評が行われた。
 また、緊急事態宣言下につき、「臨床化学一般検査(三宅一徳委員)」「酵素検査(前川真人副委員長)」「腫瘍マーカー(山田俊幸委員)」「血液学的検査②(天野景裕委員)」については、講評動画が提供された。
 高木委員長(写真)は総括の中で、測定原理や緩衝液などでの分類間違いや、桁間違いなどの誤記入が見られた他、年々減少してはいるものの、機器・試薬分類の「製造販売元」ではなく、「販売元」とする誤記入も見られたことを報告した上で、「各検査室は、自施設の測定試薬のメーカー名、測定原理、基質、緩衝液、標準物質を知っておくべきである」と指摘した。
 また、トレーサビリティ確認を実施している施設は90・1~95・2%となるなど、増加傾向にあるものの、未実施施設では3SD以上の乖離(かいり)率が実施施設の倍近くになることから、トレーサビリティを確認するよう求めた。
 同委員長は結びに、新型コロナウイルス感染症の影響で昨年に続いて動画収録となったことに触れ、「今回の感染禍で臨床検査の重要性と同時に、精度管理の重要性が国民にも認識された」と強調。国民の健康増進には、適切に精度管理された検査結果を返却する必要があるとして、今後も互換性のある臨床検査を社会に提供するための協力を呼び掛けた。

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