1 第4次横倉執行部が発足
第142回日本医師会定例代議員会が昨年6月23日に開催され、会長には選挙戦を制した横倉義武氏を選任。執行部には新たに常任理事として、小玉弘之・城守国斗・平川俊夫・長島公之・江澤和彦の各氏が加わり、第4次横倉執行部がスタートすることになった。
2 本庶京大特別教授がノーベル医学・生理学賞を受賞
新たながん治療法を打ち立てたことが高く評価され、日医会員の本庶佑京大特別教授がノーベル医学・生理学賞を受賞することが昨年10月1日に発表された。
横倉会長は翌2日、「日医としても誇らしく、大変喜ばしい」とのコメントを公表し、祝意を表した。
なお、本庶特別教授は昨年11月1日に行われた「日本医師会設立71周年記念式典並びに医学大会」において「日本医師会最高優功賞」を受賞し、特別講演を行った。
3 現時点において、全体で「医療に係る消費税問題」が解決
医療に係る消費税問題について、横倉会長は昨年12月19日、日本歯科医師会、日本薬剤師会、四病院団体協議会の代表者らと合同会見を実施。「平成31年度税制改正大綱」による税制措置並びに平成31年度の予算措置により、非課税の下では現時点において、全体で「医療に係る消費税問題」が解決との認識を示した。
4 全国医師会・医師連盟 医療政策研究大会を開催
医療の今日的課題に立ち向かうための理念を共有することを目的として、「全国医師会・医師連盟 医療政策研究大会」を初めて、昨年11月25日に都内で開催した。日医役員、都道府県医師会長及び郡市区等医師会長ら、約700名が出席、横倉会長らが講演を行い、医師会はどのように活動すべきかという理念の共有を図った。
5 『日本の医療のグランドデザイン2030』の概要版が完成
『日本の医療のグランドデザイン2030』の概要版が完成し、横倉会長が昨年10月31日の定例記者会見で公表した。グランドデザインは、医療がいかなる使命を果たすべきか、医療のあるべき姿とは何かを示したものとなっており、本年3月末には完成する予定。
6 横倉会長が世界医師会長として活躍
横倉会長は世界医師会長として昨年4月5日、テドロス・アダノム・ゲブレイエススWHO事務局長とユニバーサル・ヘルス・カバレッジの推進と緊急災害対策の強化を目的とした覚書に調印。また、9月27日にニューヨークで行われた「NCDsに関する第3回国連総会ハイレベル会合」で「精神保健とWell-being」をテーマに演説を行った。
7 『JMA Journal』を創刊
日本医学会の協力の下、英文医学総合ジャーナル『JMA Journal』を昨年9月28日に創刊した(日医のウェブサイトで全文無料閲覧可)。創刊号には、山中伸弥京大iPS細胞研究所長/教授によるレビュー論文を始め、日本のトップの研究者らの論文10本を掲載した。
創刊に当たり、横倉会長は、本ジャーナルが多くの人々に読まれ引用されることで、国際的な医学の高揚、医療の質の向上等に貢献していくことに期待感を示した。
8 パンフレット「終末期医療 アドバンス・ケア・プランニング(ACP)から考える」を作成
医療関係者の意識啓発を目的として、ACP(Advance Care Planning)の考え方やACPが必要な理由、その留意点等について説明したパンフレット「終末期医療 アドバンス・ケア・プランニング(ACP)から考える」を作成。『日医雑誌』4月号に同梱して送付した。
日医では本冊子を日医ホームページにも掲載するとともに、「日医かかりつけ医機能研修制度」の応用研修会でもその利用を促し、周知・徹底を図っている。
9 「防災業務計画」並びに「JMAT要綱」を改正
「防災業務計画」並びに「JMAT要綱」を昨年9月1日付で改正し、JMAT体制の規定の他、従来の「JMAT」に加え、「統括JMAT」「先遣JMAT機能」「統括JMATの条件、役割」等を明記することとした。また、JMAT体制の強化を目指し、「基本編」「総括JMAT編」のJMAT研修を初めて開催した。
10 日医新キャラクターが決定
日医の新キャラクターとして、応募総数1,300点以上の作品の中から、犬をモチーフとした作品に決定。名前を「日医君(にちいくん)」として、昨年1月9日の定例記者会見で公表した。