日医治験促進センターが運営する「治験業務支援システム カット・ドゥ・スクエア」が、特定非営利活動法人ASP・SaaS・IoTクラウドコンソーシアム(以下、ASPIC)主催の「第12回ASPIC IoT・AI・クラウドアワード2018」において、ASP・SaaS部門 社会・業界特化系分野の特別功労大賞を受賞した。
ASPICでは、総務省などの後援により、国内で提供されているASP・SaaS/IaaS・PaaS/IoT/AI/運用のサービスとデータセンター及びそれらを利用するユーザー企業を選定し、総務大臣賞及び各部門のグランプリ等を授与している。
今回受賞したシステムは、同センターが平成22年3月より提供しているクラウドシステムで、治験中に発生する手続文書(統一書式等)を電磁的記録として保管することで、ペーパーレス化を実現するものとなっている。
電子署名として、医師資格証(HPKI)を用いることも可能となっており、現在、全国の医療機関約1200施設を含む約1720の組織で利用されている。
同センターでは、システム普及の一助となればとの考えの下、平成25年より本アワードに参加。各賞を受賞してきたが、今回が最も高い評価となった。
担当の長島公之常任理事は、「今回、受賞した賞は他の分野にはなく、特別の評価を得たものと考えており、大変うれしく思っている。本賞の受賞を励みとして、今後も、システムの向上・普及を図り、わが国における治験実施基盤の整備を進めていきたい」としている。