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平成30年(2018年)5月20日(日) / 日医ニュース

医療界の意見取りまとめを目指し議論をスタート

医療界の意見取りまとめを目指し議論をスタート

医療界の意見取りまとめを目指し議論をスタート

 第1回医師の働き方検討会議が4月21日、日医会館で開催された。
 本検討会議は、日医主導の下に、会内の「医師の働き方検討委員会」が取りまとめた答申や、厚生労働省の「医師の働き方に関する検討会」の「中間的な論点整理」「労働時間短縮に向けた緊急的な取組」などを基に、論点を具体的に検討していくことを目的として設置されたものである。
 当日は、日医執行部を始め、四病院団体協議会、全国医学部長病院長会議、東京都病院協会から計12名の構成員の他、「医師の働き方検討委員会」の委員並びに厚労省医政局担当者もオブザーバーとして参加した。
 会議は今村聡副会長の司会で開会。冒頭あいさつした横倉義武会長は、「医師の働き方改革の議論は、医師とはいかなる職業であるのかを問い直す良い機会でもある」とした上で、「本検討会議で医師の働き方改革について主体的に議論を行い、可能なところから合意を得て、国の検討会に提言していきたいと考えている。本日は建設的な議論をお願いしたい」と述べた。
 引き続き議事に移り、まず厚労省事務局が資料を基に医師の働き方が議論されるようになった経緯や国の検討会の審議状況等、医師の働き方改革を巡る状況について説明。「ぜひ本検討会議の議論を通じて医療界の意見をまとめて欲しい」とした。
 続いて、「医師の働き方検討委員会」の答申内容別記事参照について、同委員会の委員長並びに副委員長が詳細に報告。委員からはその内容をおおむね評価する意見が出された。
 また、四病協からは、同協議会で取りまとめ、4月18日に加藤勝信厚労大臣に提出した「『医師の働き方改革』について(要望)」に関する説明が行われた。
 その後のフリーディスカッションでは、「対象を明確に絞って議論を進めるべき」「医師の需給問題とも密接に関わってくる問題であり、今回まとめる提言は時限的なものとすべき」「学びながら働くことができるような仕組みを考えることが求められる」「国民の理解を得ることは不可欠」といった意見が出された。
 今後は、意見の取りまとめを目指し、「医師の働き方検討委員会」と並行しながら6月までに2回検討会議を開催し、議論を進めていくことになっている。

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