平成27年度都道府県医師会事務局長連絡会が2月26日、日医会館小講堂で開催された。
今村定臣常任理事の司会で開会。冒頭、あいさつした横倉義武会長(中川俊男副会長代読)は、「医師会組織強化検討委員会」から最終報告書が提出されたことに言及。
報告書に示された「日本医師会に期待する施策」の一つを受けて、医師会の意義やメリット等を説明するツールとして、パンフレットを作成したことを報告するとともに、その活用を求めた。
その他、同報告書には医師会組織強化に向けて、都道府県医師会・郡市区等医師会に求められる取り組みとして、(1)三層全てに加入していない医師会員に日医まで加入するよう求める、(2)医師会活動の周知に向けて、大学における講義を拡充する、(3)地域の実情に即した地域医療構想や地域包括ケアシステム構築に向けた地域のネットワークづくりを行う─の3点が示されていることを挙げ、「日医としては、これらの実現に向けてあらゆる支援をしていく」と述べ、引き続きの協力を求めた。
続いて、平成27年度に退職または退職を予定している、飯嶋平(千葉県)、本永正治(兵庫県)、川端正俊(岡山県)、寺司克則(大分県)、大重裕美(宮崎県)各医師会事務局長に対して、中川副会長から感謝状と記念品が贈呈され、寺司氏から謝辞が述べられた。
その後の議事では、「マイナンバー制度への実務対応」として、弁護士の水町雅子氏が講演。
マイナンバーの事務取り扱いに関するポイントとして、「取り扱い場面の洗い出し」「どう守るのかの決定」「委託時に特に問題になる点」や改正法が民間企業等へ与える影響などについて解説を行った。
最後に、今村聡副会長が閉会あいさつを行い、連絡会は閉会となった。
なお、当日の水町氏の講演については、後日、日医ホームページメンバーズルームに掲載する予定。