①今まで訪れた中で一番感動した場所 ②人生で最良の一冊と思われた本 ③これまでで一番印象に残っている患者さんとのエピソード ④会員の先生方へ一言
笹本 洋一(ささもと よういち)
①飛行機から見た北極海。広大な氷原と、無数のクレバス模様に圧倒されました。
②『ホーンブロワーシリーズ』(セシル・スコット・フォレスター著)。人生の苦難を乗り越える帆船時代の海洋冒険小説。
③急に動かなくなり、食べなくなったと20歳代の患者が、施設から紹介された。片眼は眼球癆(ろう)で失明。片眼は全網膜剥離であった。全身麻酔下に手術を行い、翌朝、病室に行くと、自分で朝食を食べていた。見えていると思い、ほっとしたことを今でも覚えています。
④常任理事3期目は、「感染症危機管理対策・予防接種、学術・生涯教育、図書館」を分担し、重点事項として「医政活動」「未来医師会ビジョン」を担当することになりました。前期に引き続き、感染症危機管理対策室長として情報発信に努めてまいります。予防接種に係る諸課題に対して、現場の声を審議会等の場を通じて国に届け、解決に尽力してまいります。今後とも皆様のご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げる所存です。
佐原 博之(さはら ひろゆき)
①地獄谷野猿公苑。雪の中、子猿たちが足元を駆け回る姿に感動。
②『アルジャーノンに花束を』(ダニエル・キイス著)。人間、人生、医学について深く考えさせられた一冊。
③医師になって間もない頃、70代後半のがん術後の女性患者さんの病室を、早朝や深夜、一日に何度も訪ねていました。「先生、ちゃんとご飯を食べてるの」と気遣っていただき、ある朝、病室に立派な朝食を用意してくださったことがありました。
④今期は、介護保険・福祉(認知症を含む)、医師国保、電子認証センター、生命倫理の主担当と、情報、救急・災害医療、産業保健等の副担当を拝命しました。医療を取り巻く課題は、山積どころか山脈のように連なっています。松本執行部の一員として、国民の生命と健康を守り、医師の医療活動を支えるため、力を尽くしてまいります。何卒よろしくお願い申し上げます。
松岡(まつおか) かおり
①富士山5合目から見た雲海。今は亡き母とのドライブ。雨の中、雲の上に出ると、一面、手の届きそうな雲海とお天気に出会えたことが忘れられません。
②『バムとケロのおかいもの』(島田ゆか作)。子どもが初めて自分で選んだ絵本。毎晩の読み聞かせは、仲直りに最良でした。
③90代の女性。急に具合が悪くなり、在宅医療を選択。甥御さんとの同居で、迷惑を掛けたくないと、一つずつ自分の持ち物の整理をしていきました。最後の持ち物に目安がついて、安心した中で静かに息を引き取られました。亡くなられた時のお顔が、まさに「仏様」。私は患者さんの「安らかな死」を目指していましたが、その満ち足りた笑顔に、「満足のいく死」というものがあることを学びました。
④2期目となります。この重責を担う機会をいただき、心より御礼申し上げます。今期も女性が1人となりましたが、女性医師は8万人を超え、既に医学部入学者の女性割合は半数を超える所も出てきました。医師会活動への女性医師の積極的なご参加をお待ちしています。私の担当は、産業保健、男女共同参画、ドクターサポートセンター/ドクターバンク、環境保健です。予防医療の強化を目指し産業保健活動の活発化、また医師偏在対策とワークライフバランスの両面を見据えた活動を行ってまいりたいと思います。
藤原 慶正(ふじわら よしまさ)
①ひめゆり平和祈念資料館。最近訪ね、大人がしっかりしなければと改めて思いました。
②『言志四録』(佐藤一斎著)。この本から、1期目に「座右の銘」を引用しました。
③33年間、たくさんの思い出がありますが、個人情報は挙げ難く、父のことです。医師3年目の若造で父を看取りましたが、どんな治療を選択しても、家族は後悔するものであることを知り、その後悔を少しでも小さくするのが、かかりつけの医師の役目だと思いました。
④担当の職務を通じて、日本医師会常任理事の責任の範囲の広さと、責任の重さを常に感じております。今期は救急災害医療も担当いたします。国民皆保険の達成から60余年を経て、今まさに取り組むべき課題が顕在化しており、その対応は、特に地方で「待ったなし」です。地域医療を守る医師会の底力は、会員お一人お一人が、国民に直に接している医師であることに発するものと思っております。今期も微力ながら努めてまいります。どうぞよろしくお願い申し上げます。
加藤 豊(かとう ゆたか)
①米国スクリプス研究所。日本が戦争で負けた理由がよく分かりました。
②『星の牧場』(庄野英二著)。父親から読んでもらった最初で最後の本です。
③研修医の時に初めて診断したギランバレー症候群の患者さん。診察室で「ギランバレーかも」と話していたら、チアノーゼになってきました。慌てて人工呼吸器を装着。今でもその方から年賀状を頂いています。
④この度は選任、選定をいただき、誠にありがとうございました。今期は組織強化、先端医療、公衆衛生、死因究明などの担当を命ぜられました。日本医師会が今後も「国民の生命と健康を守る砦」として機能し続けるためには、盤石な組織づくりが欠かせません。また、再生医療に代表される先端医療は日本が世界に誇る技術革新でもあります。明確なビジョンをもって、これらの課題に取り組みたいと思います。
小中 俊太郎(こなか しゅんたろう)
①マサイマラ国立公園。プリミティブな存在として地球・自然と向き合える場所でした。
②『萩原朔太郎詩集』。ふるさと群馬の詩聖です。余韻が固まったアタマをほぐしてくれます。
③研修医時代に初めて受け持った悪性リンパ腫の女性患者さんでした。白血球減少のためクリーンルームで過ごしていました。研修終了間際の4月に「もう一度だけ桜の花を見たい」とのつぶやきに、婦長のお小言覚悟で外出しました。その後に急変して世を去りましたが、満開の桜の下で口数の少ない彼女がぽつりと言った「先生に診てもらえて、私、自分に満足している」という言葉は今でも、自分が診療を続けている動機の一つになっています。
④群馬県前橋市内で内科医院を運営しており、この度、常任理事を拝命しました。担当は救急医療、労災・自賠責保険、有床診療所、医師年金、医療機関経営などです。地元医師会にてお付き合いいただきました多くの会員の皆様のご意見を、医療政策にコミットメントするパイプ役を努めてまいります。上州(群馬)といえば「からっ風」、アゲインストの中で鍛えられた粘り強さで頑張ります。今後ともご指導いただけますようお願い申し上げます。
磯崎 哲男(いそざき てつお)
①横須賀市走水。そこで見た夕焼けと海と富士山に感動。
②『ローマ人の物語』(塩野七生著)。カエサルの決断、古代から人間が変わらないこと。
③孫と一緒にいたいと在宅療養を選択した子宮がんの女性。がんが経膣的に脱出していても頑張って娘宅で過ごしていました。ある日訪問すると「先生、これまでありがとう。私、旅立つわ」と言ったその日の夜に本当に旅立たれました。最期まで立派な強い人でした。
④神奈川出身の磯崎です。海と山に囲まれた横須賀で育ちました。22年前に父の後を継いでかかりつけ医となり、外来診療と訪問診療を頑張ってきました。東京に来るようになっても外来診療は縮小しながら継続したいと思っています。医療はイメージで語られることが多いと思います。間違ったイメージがはびこっているので、データに裏打ちされた正確な情報を多く発信し、国民に知ってもらいたいと思っています。



