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令和2年(2020年)9月3日(木) / 「日医君」だより / プレスリリース

日本医師会J-DOMEの取り組み-生活習慣病対策に向けた日本高血圧学会との連携-

 今村聡副会長は9月2日の定例記者会見で、J-DOMEの仕組みの活用について日本高血圧学会(伊藤裕理事長)から提案を受け、本年7月に連携協定を締結したことを発表した。

 今回の連携の目的はJ-DOMEの症例対象に高血圧症を含めることで、(1)症例の対象を糖尿病と高血圧症患者に拡大した横展開を進める、(2)かかりつけ医の診療のエビデンスを生活習慣病を対象に構築していく―ことにある。

 会見の冒頭で、今村副会長はJ-DOMEの開始の背景、これまでの取り組みと協力施設向けのレポートについて説明した後、新型コロナウイルス感染症の拡大が国民の生活に大きな影響を与え、生活習慣病の悪化が懸念されていることを指摘。近年は糖尿病患者の約7割が診療所を受診している状況を踏まえ、国内の糖尿病患者330万人、糖尿病予備軍1,000万人、高血圧患者1,000万人、高血圧有病者4,300万人の生活習慣病の予防・重症化予防の推進には、かかりつけ医の果たす役割とエビデンスに基づいた効果的な診療がますます重要になるとし、J-DOMEの利活用を提言しながら、「日医は、J-DOMEを用いた診療データの収集・分析とフィードバックを継続し、地域住民の健康寿命の延伸に努めていく」と強調した。

 また、今後のJ-DOMEの展開については、日本高血圧学会との連携を一つのステップとして、(1)J-DOMEへの参加協力を全国の地区医師会、内科系診療所に依頼していく、(2)参加施設へは情報提供を継続し、生活習慣病の予防・重症化予防推進を図る、(3)国民・患者への啓発活動も実践していく―と説明した。

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