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平成29年(2017年)10月5日(木) / 「日医君」だより / プレスリリース / 日医ニュース

益田市医師会医師不足解消へき地医療研修プロジェクト「『親父の背中』プログラム」について

日医定例記者会見 平成29年9月20日

 島根県の神﨑裕士益田市医師会長らは、同医師会が合同会社ゲネプロと共に準備を進めている「『親父の背中』プログラム」を来年春に開始することを明らかにした。
 本会見は、同プログラムの趣旨に賛同し、同様の取り組みが全国にも広がることを期待する横倉義武会長の意向により実現したものである。
 同プロジェクトは、深刻な医師不足に悩む地域の一つである益田市で、医師不足解消を目指す若手医師のための地方研修プロジェクトであり、既に都市部等で活躍している若手医師らを地域医療の現場に呼び込むことを目的として、同医師会が医師会として全国で初めて立ち上げたものである。
 具体的には、2年間の研修期間中に、医師会病院の総合内科で入院患者の診療を担当しながら、同医師会所属の10名のベテラン開業医を講師として、小児科、へき地医療など7つの診療科から、参加者が学びたい科を自由に選んでプログラムを構成、匠の技を習得できるというものである。
 地域医療に触れ、更にスキルアップを図ることが可能となっており、研修期間や診療科については個々の事情に応じて柔軟に対応できるようになっている。
 当日の会見で開始に至った経緯等を説明した神﨑益田市医師会長は、同プログラムについて、「ベテラン医師の技量と施設を研修に役立ててもらうことで、少しずつでも、研修する医師の希望とする分野のサポートをしていきたい」と、スタートに向けた意気込みを語った。
 また、松本祐二同医師会副会長は、「開業医が逆に研修医から学ぶことも多いと考えている」として、プログラムの意義を強調。プログラムを作成した合同会社ゲネプロ代表の齋藤学医師は、「本プログラムはオーストラリアで行われているプログラムを参考にし、作成したもの」とした上で、「将来はさまざまな医師会で本プログラムが行えるようにしたい」と今後の展開に意欲を示した。
 なお、来春の本格スタートを前に、9月23、24の両日にわたって益田市で開催された同プログラムの指導医によるワークショップには、全国から16名の若手医師が参加した。

【資料】
資料4PDF

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