胃は筋肉でできおり、入口と出口が狭くなっている袋状の形状をしています。胃の主な働きは食べ物の消化・吸収と殺菌です。
食道に繋がる入口付近を噴門部と言い、十二指腸につながる出口付近を幽門部、それ以外の部位を胃体部と言います。
胃の壁は、大きく分けて3層構造をしています。内側から粘膜(粘膜・粘膜筋板・粘膜下層)、筋層、漿膜(しょうまく)(漿膜下層・漿膜)という順に、層が重なってできています。
男性はおよそ11人に1人、女性はおよそ24人に1人が、一生のうちに胃がんと診断されています。(2020年データに基づく累積罹患リスク)
胃がんはかつて日本人のがんによる死亡数の第1位でしたが、最近は診断方法と治療方法が向上し、男性では第3位、女性は第5位となっています。
男性は25,325人、女性は13,446人の方が胃がんで亡くなっています。(2023年)
1)国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」(全国がん登録), 2025
2)国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」(厚生労働省人口動態統計), 2025