-
胃がんが発生すると胃壁に凹凸が出来るため、胃部X線検査で見つかりやすいがんです。ただし、ごく初期のがんには小さく平らなタイプもあり、発見が難しいものもあります。また、ごくわずかですが、発育の速度が速く胃部X線検査で見つからない状態から急速に発育するタイプがあります。このようながんは、内視鏡でも発見することが困難とされています。また、胃の部位によっては発見が難しいときがあります。
-
胃部X線検査には直接撮影(大きなフィルムで撮影)と間接撮影(小さなフィルムで撮影)があります。撮影で浴びる放射線の量は、間接撮影の場合で0.6ミリシーベルト 、直接撮影の場合で3.7~4.9ミリシーベルトとされています1) 。
現在、100ミリシーベルト以上2) の放射線の量を浴びることで、健康に影響が及ぶと確認されています。1)国立がん研究センター「がん情報サービス」
https://ganjoho.jp/med_pro/cancer_control/screening/
screening_stomach.html(最終アクセス2025年5月8日)
2)放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料(令和6年度版) 第2章 放射線による被ばく(環境省) -
胃を撮影する関係上、胃部X線検査ではバリウムを飲む必要があります。最近では、味や量が工夫されて飲みやすくなりました。
がんの種類によっては発育が非常に早いものがあります。2年に1回の検診を必ず受診するように心がけてください。
なお、胃部X線検査は年1回実施している自治体もあるため、自治体からの指示に従うようにしてください。 -
胃内視鏡検査を受けます。
現在の内視鏡は、以前の胃カメラに比べるとかなり飲みやすくなっています。
また、胃がんは、胃潰瘍、ポリープ、胃炎など、他の胃の病気とよく似た形態をとっています。胃がん検診では、これら良性の病気とがんを識別できない場合も精密検査が必要と判定しています。 -
市区町村による住民健診、職場での検診などによって自己負担額は異なります。各自治体の検診を受ける方は、こちらのページより各自治体のがん検診ホームページまたはがん検診窓口へお問い合わせください。
-
ペプシノゲン検査やヘリコバクターピロリ抗体検査などがありますが、厚生労働省が示す指針には含まれていません。