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  ●かぜだと思いこんでいたけれど・・
 
  ●高齢者と若年層に増えている
 
  ●感染と症状
 
  ●治療は?
 
  ●予防は?
 
  
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  結核菌は、発病した人の咳やくしゃみで飛び散りますが、空中を落下する途中で水分が蒸発し、きわめて小さな「飛沫核」となります。
 この飛沫核は長時間空気中を漂い、空気の流れにともなって広く移動するので、部屋や乗り物などの閉鎖空間では遠くにいる人でも感染が起こります(空気感染)。
 
 
 
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| インフルエンザウイルスなどの「飛沫感染」は、大きい飛沫粒子が咳やくしゃみなどの届く約1mの距離内で飛散して感染を受けるもので、「空気感染」とは異なります。 
 結核と同じ「空気感染」をするものに、麻疹(はしか)、水痘(みずぼうそう)があります。
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  飛沫核は5μm以下と非常に小さいので、吸い込むと肺の末端部分の肺胞に到達して定着します。しかし、菌を吸い込んだ人すべてが発病するわけではありません。健康であれば、身体の免疫機能が働いて結核菌の増殖を防ぎます。ところが、高齢になったり他の病気などで免疫力が弱ると菌を抑えられなくなり、発病する可能性が高くなります。
 
 結核を発病しても初期の段階では自覚症状が出ないので、しばしば進行した状態で発見されます。病気が進んでくると、咳、たん、微熱、体がだるい、寝汗など、かぜとよく似た症状が現われます。
 
 初期の段階では、感染していても自然に治癒する場合や、結核菌を強い免疫力で封じ込んでいれば、それ以降発病することなく過ごすことができます。しかし、病気がさらに進行してしまうと、体重減少、血痰、喀血などが見られるようになります。
 
 かぜや気管支炎でも咳や痰が続く場合がありますが、長引く咳については医師の診察を受けることをお勧めします。
 
 
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