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令和5年(2023年)11月5日(日) / 日医ニュース

武見厚生労働大臣と関係団体等との意見交換会に出席

武見厚生労働大臣と関係団体等との意見交換会に出席

武見厚生労働大臣と関係団体等との意見交換会に出席

 松本吉郎会長は10月5日、厚生労働省を訪れ、日本歯科医師会、日本薬剤師会ら関係団体と共に、マイナ保険証の利用促進に向け開催された武見敬三厚生労働大臣との意見交換会に出席した。
 冒頭、あいさつを行った武見厚労大臣は、マイナ保険証によるオンライン資格確認の推進に係る日頃からの協力に対し謝意を表明。その上で、マイナ保険証のメリットについては、(1)患者にとって最適な医療提供が可能となる、(2)事務の効率化や職員の働き方改革につながる、(3)高額療養制度における限度額を超える支払いの免除を確実に受けられる、(4)保険証発行に係る事務コストの軽減につながる、(5)国民一人一人がマイナポータル上で薬剤情報等を活用して健康管理し、健康向上につながる―ことを挙げ、「利用促進のためには、これらのメリットをより多くの国民や患者、医療従事者に実感してもらうことが重要」と述べた。
 更に、厚労省及び関係団体とで作成したリーフレットやポスターを活用した、現場での普及啓発策として、「マイナ保険証、1度使ってみませんか」と銘打ったキャンペーンを実施することを明らかとし、先頭に立って関係団体の協力の下、進めていく意欲を示した。
 続いて、厚労省事務局よりキャンペーンについて、①医療機関等を通じたアプローチ②被保険者の皆様へのアプローチ―に分けて、それぞれ説明が行われた。
 ①では、マイナ保険証利用の好事例視察やPR、公的病院・公立病院に対するマイナ保険証利用促進要請、医療機関向けマイナ保険証活用セミナーの実施などを行っていく、②では、デジタル庁においてマイナ保険証のデモ体験、国家公務員共済・地方公務員共済等でのマイナ保険証利用促進要請、保険者によるチラシ・メール等での加入者向けマイナ保険証利用勧奨等を実施していく―ことが、それぞれ報告された。

マイナ保険証の不安払拭(ふっしょく)に努める―松本会長

 これを受け松本会長は、冒頭、「マイナ保険証による受診は、今後の医療DXの基盤となる重要な第一歩」との従来からの日本医師会の考え方を強調。その上で、現在、マイナンバーカードと健康保険証のひも付けを済ませている国民には、「ぜひ、一度マイナ保険証を使ってみて欲しい」と述べた。
 更に、今回、三師会それぞれが作成したポスターや健保連のリーフレットは、マイナ保険証で受診するメリットを端的に理解するための一助になるとし、日本医師会としても関係団体と一丸となり、マイナ保険証の不安払拭と利用促進に取り組んでいくとの決意を改めて示すとともに、国には、8月8日に取りまとめられた「マイナンバー制度及びマイナンバーカードに関する政策パッケージ」を確実に実行し、国民・患者や医療現場の不安の払拭に努めることを要望した。
 意見交換会の最後に武見厚労大臣は、国民一人一人の健康情報を全国的に、一元的に管理する仕組みをつくることで医療の質を高めるとともに、新興感染症の流行初期に直ちに対応できるような体制を構築しておくことの意義を強調。同時に、長年運用され、国民皆保険ともつながりの深い健康保険証からの切り替えには、「マイナ保険証のメリットについて国民一人一人に丁寧な説明を行うばかりでなく、報告されているさまざまな問題の解決と不安の払拭とともに、保険者からの周知や利用の呼び掛けも重要である」として、引き続きの協力を求めた。

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