指導:杏林大学医学部第二内科教授 石川 恭三 |
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胃腸や心臓などは脳の命令で動いているのではなく、自律神経の働きによって動いています。自律神経には交感神経と副交感神経とがありますが、怒り、不安、恐怖、イライラなどのストレスは交感神経の活動を活発にさせます。交感神経には心臓の鼓動を多くし血管を収縮させる働きがあるため、怒ったりおびえたりすると心臓がドキドキして血圧が上がるのです。血圧が高い状態が続くと心臓、脳、腎臓、血管などに悪影響があります。 | ||
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ストレスを受けやすい方というのは、感情を外に表さず、まじめで活動的で仕事熱心で、しかも人づきあいも悪くないという、まさに理想的ともいえる人なのです。そうなると、ストレスの被害を少しでも少なくするには、その逆のことを心がけるのも1つの方法です。たまには嫌なことははっきり断わったり、思い切って仕事の量を減らしてみたり、付き合いの誘いをうまく断ったりしてみましょう。 そんなことはできそうにない方には、前向きの発想を身につけることをまずおすすめします。「目はまだ見えるけど、耳が遠いんで本当に困ってしまう」と考えるよりも、「耳は少し遠くて困るけど、目がまだはっきり見えているから本当にありがたい」と考えればそれほどのストレスにはなりません。 |
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