スコットAMA新会長と
スコットAMA新会長と
角田徹副会長、今村英仁常任理事は6月10、11の両日にわたって、アメリカのシカゴで開催されたアメリカ医師会(AMA)年次総会に出席した。
10日は海外賓客夕食会が行われ、AMAからはジェームズ・マダラCEO、ジェシー・エーレンフェルド会長、ジャック・レスネックJr.前会長を始めとする歴代会長が、世界医師会(WMA)からはオサホン・エナブレレ前会長(ナイジェリア)、ジュン・ユル・パク理事会議長(韓国)、オトマー・クロイバー事務総長(ドイツ)が、その他、ドイツ、イスラエル、フランス、カナダ、オランダ、タイ、マレーシアの各医師会からそれぞれの代表が参加し、情報共有並びに意見交換を行った。
翌11日には、ブルース・スコット第179代AMA会長(任期:2024年―2025年)の就任式が行われた。
同会長はケンタッキー州出身で、専門は耳鼻咽喉科、頭頸部外科である。
就任のあいさつを行ったスコットAMA会長はメディケアへの年間支払の削減、増大する事務負担、患者と医師の関係への継続的な脅威は、医師の燃え尽き症候群という雪だるま式で増大する課題の要因の一部になっていると指摘。今後はこれらの課題に対して積極的に取り組んでいく考えを示した。
また、次期会長にはミシガン州の耳鼻咽喉科医であるボビー・ムッカマラ医師が就任した。
総会では、メディケアの支払改革、将来にわたって遠隔医療の継続を支持すること、個人情報に配慮した医師の燃え尽き症候群の研究の実施、医療従事者が健康に関するAIツールの選択・開発・実装において重要な役割を果たす必要があることなどについて議論された。