日本医師会は4月25日に開催した令和5年度第3回常任理事会において、5月1日付で「健康医療第一課」の下に設置されていた「医師の働き方改革推進室」を廃止し、「健康医療第三課」を創設することを了承した。
「健康医療第一課」はこれまで、医療機関勤務環境評価センター事業を含めた医師の働き方改革の他、産業保健や学校保健、健康スポーツ、精度管理と幅広い分野を担当してきた。
今回の組織改編は、(1)いずれの業務もその重要性が増す中で、今後更なる業務量の拡大が予想される、(2)特に産業保健については、他の職種にその産業医の提携業務の一部を担わせようとする動きなどに対し、医師会として迅速に対応していく必要がある、(3)医師の時間外労働の上限規制の適用が2024年度に控える中で、医療機関勤務環境評価センターホームページの閲覧者数が増えるなど社会的関心も高まり、日本医師会としてもしっかり取り組む必要がある―ことなどを踏まえて、行われたものである。
「健康医療第三課」の担当業務は、当面の間、医師の働き方改革推進室が担ってきた医療機関勤務環境評価センター事業を含めた医師の働き方改革を担当することとなるが、今後、医療を取り巻く社会環境の変化に応じて見直すことになっている。
その他、当日は、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが5月8日付で見直されたことを踏まえて、新型コロナウイルス感染症対策室を廃止し、その業務を既存の「感染症危機管理対策室」へ移管することも了承された。