日本医師会定例記者会見 4月6日
羽鳥裕常任理事は、公衆衛生委員会が会長諮問「新時代における医療・健(検)診のあり方」に対する答申を取りまとめ、4月1日に久米川啓委員長(香川県医師会長)より中川俊男会長に手交したことを報告した(写真)。
本答申は、(1)はじめに、(2)新時代の背景(人口と医療)、(3)新時代の医療、(4)新時代の健(検)診、(5)まとめ、(6)答申と提言―で構成。
(6)では、新時代における医療・健(検)診のあり方に向けて、以下の4点を提言している。
①新型コロナウイルス感染症の経験を生かし、今後の保健所機能の充実と日本版CDCのような組織を構築することが急務である。
②個々人の健康のためのセルフケア、セルフリテラシーを推進し、かつ、自身の健康を考え理解し、管理できるよう、かかりつけ医が寄り添う仕組みが必要である。
③かかりつけ医は、病気の予防や健康寿命の延伸に向け、さまざまな年代の活動に取り組み、医師会としても推し進めていく必要がある。
④一人一人に寄り添うために、個人は「ICTナラティブブック(自分の物語手帳)」を持ち、そこに記載されている思いに寄り添った治療や看取りを行えるような医療体制を進めることが必要である。
同常任理事は、提言の趣旨等を概説した上で、「今後はその内容を会務運営に生かしていきたい」とした。
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