日医定例記者会見 5月19日
中川俊男会長は日本医師会が行っている新型コロナワクチン対策全般について説明するとともに、全ての医療関係者と共に全力でワクチン接種を推進していく意向を改めて示した。
中川会長はまず、高齢者のワクチン接種が進んでいることに触れ、「このかつて経験したことのない国の大事業に対して、日本医師会はリーダーシップを発揮し、全ての医療関係者と共に全力で接種を推進している」と強調。その一環として、5月19日には日本歯科医師会、日本薬剤師会、日本看護協会と共に「新型コロナワクチン接種合同会議」を設置し、WEB会議により開催したことを報告。会議では、今後のワクチン接種における役割分担、スムーズな連携のあり方等について改めて協議を行った他、何よりも重要なこととして、一刻でも早く希望する全ての人に対するワクチン接種の完了を目指すことを確認したと説明した。
また、中川会長は接種を推進していく上で、「大規模接種会場、集団接種、個別接種、更には職場や施設での接種など、幅広く、そして可能な限り、ありとあらゆる場所で接種を受けられるようにすることが重要になる」と指摘。
その中でも、かかりつけ医による個別接種に大きな期待感を示すとともに、5月18日にオンライン形式で開催された都道府県医師会長会議においても多くの県から個別接種を拡大する表明があり、好事例を共有したことを報告した。
加えて、中川会長は全国医学部長・病院長会議と協議した結果、大学病院に勤務している医師、看護師を始めとする医療従事者にワクチン接種に協力してもらうことを合意し、具体的な連携方法について検討を開始したことを明らかとした。
その他、政府に対しては、感染力が強いインド変異株が世界的に広がり始めていることを踏まえ、一刻も早いワクチンの確保と、配送への配慮を要請した。
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日本医師会健康医療第2課 TEL:03-3946-2121(代)