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令和3年(2021年)2月20日(土) / 日医ニュース

心一つに共に頑張っていきましょう 日本医師会長 中川俊男

心一つに共に頑張っていきましょう 日本医師会長 中川俊男

心一つに共に頑張っていきましょう 日本医師会長 中川俊男

 新型コロナウイルス感染症患者が日本で初めて確認されてから1年が経過しました。会員の先生方におかれましては、この間、過酷な状況の中で新型コロナウイルス感染症の予防、治療等に対応して頂き、深く感謝申し上げます。
 日本医師会は、昨年春の緊急事態宣言が解除された後、7月には「新型コロナウイルス感染症対策再強化宣言」を、また12月には医療関係団体と共に「医療緊急事態宣言」を宣言し、国に対して新型コロナウイルス感染症の早期収束に向けた対策を強く要請しました。しかし残念ながら、昨年11月後半からのいわゆる"第3波"は、拡大を続けました。
 日本医師会の働き掛けもあり、今年1月13日には、11都府県に対して緊急事態宣言が発令されました。そして、多くの国民の皆さんの協力もあり、新規患者数の減少も見られつつあります。しかし、依然として予断を許さない状況です。ここで、第四波の発生を抑え込むことができる程に、新規感染者数を徹底的に減少させておかなければなりません。収束そして終息させるべく、日本医師会は緩むことなく新型コロナウイルス感染症対策に組織を挙げて取り組みます。
 本日は、先生方にお願いと改めてのお知らせがあります。
 日本医師会は、四病院団体協議会並びに全国自治体病院協議会と共に「新型コロナウイルス感染症患者受入病床確保対策会議」を立ち上げ、新型コロナウイルス感染症患者の病床確保に努めています。受入病床はもとより、後方支援病床の確保、宿泊療養施設や自宅療養の充実のため先生方のご協力が欠かせません。同会議が多方面から支援いたします。ぜひ可能な限りのご協力をお願いします。
 これまでの間、医療提供体制は崩壊の危機に直面し、医療経営は極めて逼迫(ひっぱく)した状態にあります。日本医師会は、先生方のご協力を得て医療現場の実態を把握し、そのエビデンスをもって、国に対し財政的支援及び診療報酬上での対応を要請してきました。そしてその結果、本紙面でお伝えしているとおり、診療報酬の特例やさまざまな補助金が手当てされるに至っています。改めてご確認頂き、引き続き感染拡大防止にご尽力をお願いします。
 本年2月から、ワクチン接種が始まりました。日本医師会は、希望する全ての国民に速やかに接種を行きわたらせたいと考えています。
 これまでに経験したことのない大規模で重要なワクチン接種です。現時点では、不明確な点も多くありますが、今こそ、全国の医師会の底力を国民の皆様に見せる時です。それぞれの地域の実情にあった柔軟なワクチン接種体制を組めるよう、日本医師会が全面的に支援いたします。どうぞ、ご協力の程、よろしくお願い申し上げます。
 新型コロナウイルス感染症は必ず収束します。そして、終息が一日でも早く迎えられるよう、心一つに一緒に頑張って参りましょう。今後も、会員の皆様にはご苦労をお掛けすることになりますが、よろしくお願いします。

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