横倉義武会長は、このほど「2025年国際博覧会誘致特使」に就任することになり、昨年12月21日、日医会館を訪れた山野内勘二外務省経済局長、武田家明博覧会推進室長らから委嘱状が手渡された。
政府は、現在、2025年の国際博覧会を大阪・関西に誘致することを目指して、活発な活動を続けている。今回の博覧会は「いのち輝く未来社会のデザイン―多様で心身ともに健康な生き方。持続可能な社会・経済システム」をテーマに、大阪の夢洲(ゆめしま)を会場として、2025年5月から185日間開催することを予定しており、現在、フランス、アゼルバイジャン、ロシアと激しく争う状況が続いている。
最終決定は本年11月となるが、日医では今回の万博の理念に賛同し、昨年12月14日には、誘致委員会の委員長でもある榊原定征日本経済団体連合会長と横倉会長との対談の模様を、日経新聞全国版の朝刊に掲載するなど、誘致に向けた活動への支援を行ってきた。
今回の特使就任の依頼は世界医師会長として、世界各国の要人とのネットワークを有する横倉会長に、誘致に向けた更なる協力を求めるために行われたものである。
誘致特使には、横倉会長の他に、コシノジュンコ氏(デザイナー)、千玄室氏(茶道裏千家第15代家元)、本田圭佑氏(プロサッカー選手)、山中伸弥氏(京大iPS細胞研究所長・教授)が就任している。
当日、委嘱状を受け取った横倉会長は、「『いのち輝く未来』というテーマがとても良いと思っている。世界医師会長としてさまざまな会議に出席する際に博覧会のコンセプトの素晴らしさをアピールしていきたい」と述べた。