|  
 
   痔の最大の原因は、肛門周囲のうっ血や肛門への刺激です。したがって、痔の予防法は、これら肛門のうっ血や肛門への刺激を最小限に抑えることになります。
  
  日頃の心がけで、ある程度は痔を予防できます。以下は、痔の予防に有効な日常生活での注意点です。また、すでに痔になっている人も、これらを守ることで悪化を防ぐことができます。 
排便のときは、強くいきまない便を出すためにいきむと、肛門に強い圧力がかかり、肛門周囲のうっ血の原因となります。また、排便は便意があるときに行い、なるべくいきむ時間を短くします。
排便後はお尻をきれいに洗う紙でふいただけでは肛門およびその周囲に便が残ります。便中の刺激物が肛門に悪影響を及ぼすので、洗浄器付きトイレや濡れティッシュなどで常に清潔にします。
長時間、同じ姿勢を続けないデスクワークや立ち仕事など、長時間同じ姿勢を続けると、肛門周囲がうっ血しやすくなります。少し歩いたり、屈伸したりして、肛門周囲の血行をよくしましょう。
便秘・下痢に気をつける便秘は痔核や裂肛、下痢は裂肛や痔瘻の原因になります。 食物繊維を多く摂り、暴飲暴食をしない規則正しい食生活を身につけましょう。
お尻や腰を冷やさない腰やお尻を冷やすと、肛門周囲の血行が悪くなり、血栓もできやすくなります。携帯用カイロや暖房器具などを用いて冷えないようにしましょう。
毎日入浴する入浴すると身体が温まり、肛門周囲の血行がよくなります。また肛門の清潔も保てるため、痔の予防には大変効果的です。
アルコールや刺激物等は控えめにアルコールの飲み過ぎは下痢を起こしやすく、肛門に負担がかかります。また、胡椒や唐辛子といった香辛料は、消化されずに便に排泄されるので、肛門が刺激されます。
精神安定を心がける直接的にはストレスと痔は関係ありませんが、ストレスによる便秘や下痢さらには免疫能力低下が、痔を引き起こすことがあります。日頃のストレス解消が大事です。
     以上、さまざまな日常生活での注意点をあげましたが、これらを守っていても痔になることはあります。   排便時の出血や肛門の痛みといった痔の症状が出たら、恥ずかしがらずに医師の診察を受けるようにしましょう。また、排便時の出血が続いたりする場合は、直腸ガンなど他の病気の可能性もあるので、放置せずにすみやかに医師の診察を受ける必要があります。 
   |