口臭がある
病気によって臭う場合
子どもの口臭はおとなに比べあまりありません。口臭は口内の問題、吐く息の問題、胃など消化管の問題から発生します。唾液は耳下腺(じかせん)、顎下腺(がっかせん)、舌下腺(ぜつかせん)から作られ、口内には常に唾液があり、清潔が保たれています。唾液には食べ物を消化する酵素や免疫にかんする成分が含まれています。
耳下腺はおたふくかぜのときに腫れるのでよく知られていますが、顎下腺も同時によく腫れます。これらの外分泌腺の開口部が口内にあります。おたふくかぜは別名流行性耳下腺炎と言い、耳下腺炎はおたふくかぜだけでなく、化膿性耳下腺炎になれば口の中のにおいにも若干の変化があります。同じように口内に感染症があればいつもと違ったにおいになるでしょう。
肺、気管支から作られる分泌物は痰として出てきます。気管支に炎症があれば痰の量も多くなり口臭に影響します。
胃からのにおいは、吐いたときがいちばんにおい、食べたものや胃液の混じったきついにおいになります。
心理的な原因でゲップを頻繁にすることを呑気症(どんきしょう)と言い、子どもではまれですが、当然口臭に影響します。
口臭があるときは、何か特別な病気があるか診察をし、ニンニクのような食べ物が原因であれば心配はありません。はっきりした原因がなければ虫歯予防も含め歯磨きをして、口腔内を清潔に保つことが大事です。
生えかわり時期の磨きかた
のちに永久歯へ生え変わるからといって、乳歯のケアをおろそかにしてはいけません。乳歯が虫歯になると、歯肉の下で控えている永久歯に悪影響が出ることもあります。食べ物のにおいがするような状態は、汚れが残っています。食事の後に歯磨きができない場合は、白湯やお茶を飲み、口の中をきれいにする習慣をつけましょう。デンタルケアはとても大切です。