尖ったものが刺さってしまった
どんなものが刺さったのかをチェック
何かが刺さった場合、それが特に大きいものだと、周囲にいるおとなまでパニック状態になってしまいます。こんな時、慌てて刺さったものを抜くと、先端が折れて、根元が残ってしまったりしてしまうこともあります。鉛筆が刺さった場合などは、まっすぐに抜かないと先端が組織内に残ってしまいますし、竹串のようなものだと、串の周囲にある「けばだった繊維」が組織の中に残ってしまうこともあります。
抜く前の、まだ刺さった状態ということなら、まずかかりつけの医師、又は病院に連絡し、処置を指示してもらいましょう。
応急処置の仕方
針などの細いものが刺さり、うまく抜けたときは出血もさほどありません。水で洗浄し、ばんそうこうを貼ってカバーしましょう。ただし、針が錆びていると、炎症を起こしたりするので、どんな針が刺さったのかを確認しておく必要があります。汚れたものが刺さったときは消毒しましょう。
■何か太いものが刺さった
出血しているときには、まずは流水で洗浄し、圧迫して止血します。汚れたものが刺さったときは消毒します。
■古い釘を踏んだ・鉛筆などが刺さって芯が残ってしまった
洗浄して止血し、医師に診てもらいましょう。
刺し傷は、皮膚を損傷するだけに留まらないことがあります。太いものや長いもの、鋭いものだと、骨に影響が出ることもあるので、刺さったものの大きさ、刺さった深さなども確認し、病院で伝えてください。刺さったものを持参できればベストです。
特に古いものが刺さった場合の注意
古い釘などが「刺さった」場合、ばい菌に感染して化膿するおそれもありますし、破傷風(はしょうふう)の心配があります。破傷風菌は嫌気性(けんきせい)で、土の中などで繁殖します。免疫がない状態で深い傷を負うと、そこから感染することがあります。
三種混合ワクチン(DPT)を接種してあればよいのですが、受けていない場合が心配です。必要なら破傷風トキソイドという注射を3回にわたって受けます。こういった場合のためにも、健康状態や予防接種の接種状況を知っておくことは大事です。