何かが鼻・耳・目に入った場合
詰まった物によっては辛い治療が必要です
子どもはなぜか、鼻などに何か小さなものを詰めてしまったりすることがあります。ゴム玉やエアガンの弾、少し大きめだとビー玉やスーパーボール、消しゴムなど、おとなでは考えられないようなものを詰めたりするので注意が必要です。
異物を詰めると、詰まった物や部位、状態によっては大きな病院で辛い処置をしなければいけないことになります。偶然入ってしまうことは避けられなくても、子どもの手の届くところに、そういった可能性のあるものは置かないよう注意が必要です。
目に異物が入ったとき
小さいゴミなどなら、洗面器に水を張り、そこで顔を付けて目をパチパチさせれば落とすことができます。
水に顔を付けたり水中で目を開けることができない子どももいますが、そんなときは、目頭を押えると自然に涙が出てくるようになるので、涙といっしょに流してしまいましょう。それでもだめなら目薬を使ってみてください。
薬品や洗剤などが目に入ってしまった場合には、流水で目を洗い、流してしまうのが一番よい方法です。
鼻に異物が詰まっているとき
外から詰まった物が見え、つまみ出せそうなら指で慎重につまみ出してください。
つまみ出すのが難しそうなら、反対側の鼻の穴を刺激して、くしゃみを誘うという方法もあります。5歳以上の大きな子なら、フンと鼻をかませてもいいですね。
それでも取れないとき、あわてて無理やりにピンセットなどで取り除こうとする保護者の方がおりますが危険ですので、お医者さんで取ってもらいましょう。ピンセットは金属ですから、どんなに注意深く取ろうとしても、鼻の粘膜を傷つけるおそれがあるからです。
耳に異物が入ったとき
簡単に取れそうなものなら、詰まっている方の耳を下にして、耳介(じかい)を少し後ろに引っ張って頭の反対側を軽くたたいてみましょう。
耳に小さな虫が入ってしまった場合などは、暗い場所で耳に懐中電灯の光を当ててみてください。虫は明るいところに集まる習性がありますので、虫が光に寄って出てくる可能性があります。
耳に何か刺さってしまったとき
耳に入る異物の中でも、長いものが刺ってしまったら大変です。
綿棒や耳かきも、使い方を間違えれば鼓膜を破ったりする場合があります。
耳に入ったもので鼓膜が傷ついてしまった場合は、痛みを伴うため、泣いて痛みを訴えたり、出血が見られることもありますので、このようなときは、すぐに耳鼻咽喉科を受診してください。きちんと処置をすれば、鼓膜の再生も可能です。