包帯やばんそうこう、副木の使いかたをご説明します
応急手当、ねんざ、骨折などのときに
切り傷や擦り傷は、ガーゼを当てたり乾かしたりする手当をしないというのが、最近の考えかたです。でも、止血しなければいけないときや、ねんざ、骨折などのときには、あるていど固定できる包帯が必要です。
包帯は、正しい巻きかたをしなければずれてしまいますし、きつく巻けばうっ血してかえってよくありません。手順を踏んで巻けば、患部をうまく固定できるので、ていねいに巻いてください。
包帯は滅菌されていないので、傷がある場合は直接当てないようにしましょう。
心臓に遠いほうから
けがをした部分の、どこから巻くかというのが第一の問題ですが、これは患部を基準にみて、心臓に遠いほうから巻くのが基本です。
巻き始めは、斜めに当てて1回巻き、はみ出した部分を折り返します。そして、その場で数回くるくる巻きます。こうすると、端が固定されてずれにくくなります。
あとは、患部をカバーするように、ら旋状に巻いていきます。このとき、引っ張ったりせず、ロールを転がすようにして当てていきます。こうすれば、きつくなりすぎることがありません。
巻き終わりも、数回同じ場所で巻き、テープなどで留めます。
包帯・ばんそうこう・副木
包帯と一口に言っても、いくつか種類があります。
まず、ふつうの包帯。幅がいくつかあるので、太いもの細いもの、両方あると便利かもしれません。
よく動く子どもには、伸縮性のある弾性包帯が便利です。そのほか、頭部や関節部をカバーするのに便利なネット包帯もあります。これらがなくても、ストッキングなどで代用できます。
包帯を留めたりするための、ふつうのサージカルテープのほか、小さい傷にはふつうのガーゼ付ばんそうこうでもかまいません。ただ、傷口にガーゼを当てたり乾かしたりしないというのが最近の考えかたです。傷口を乾燥させない特殊な素材でできたばんそうこうも市販されるようになってきました。用意しておいてもよいでしょう。
副木といっても、専用のものを用意する必要はありません。特に子どもの場合は腕や足が細いので、物差しのようなものでもだいじょうぶです。