かぶれた場合
接触したもので皮膚炎を起こす
「かぶれ」は接触性皮膚炎と呼ばれる症状です。あらゆる物質によって起こる可能性があり、原因物質の代表的なものとしては、酸、アルカリ、化粧品、衣類の繊維、化学薬品、動植物などがあります。子どもの場合、砂遊びをしていて起きる「砂かぶれ」と呼ばれる炎症もあります。
刺激性のあるものに触れて起きるかぶれは、接触から比較的早く症状が表れます。また、通常その物体が触れた部分にのみ炎症が起きるものです。炎症にもいろいろあり、ひどいときにはびらん(刺激によって皮膚や粘膜の表面に小さな水疱や膿胞ができ、それが破れてじくじくとしている状態)を起こしてしまうこともあります。
どんな応急処置をする?
かぶれてしまったときは、その原因物質を皮膚から取り除くことを第一に考えます。植物や砂などがついているときは、流水できれいに洗い流してしまいましょう。その後は原因や症状、体質によって治療法が異なる場合もあるので、皮膚科を受診し、適切な薬を処方してもらいます。家庭にある軟膏などは、炎症の種類によっては合わないこともあるので、むしろ何もつけずに受診したほうがよいでしょう。
アレルギー体質の子どもは
アレルギー性皮膚炎をもっている子どもの場合、かぶれが広範囲になり、悪化するおそれがあります。じんましんが全身に広がってしまった場合は、かかりつけの医師の診療を受けるか、救急病院で応急処置をしてもらったほうが安心です。