医師のみなさまへ

2012年12月7日

ノロウイルスにご注意を!

ノロウイルスはこんなところからやってくる

経口感染

ウイルスや細菌が付いた食べ物などを口にしたり、トイレで、便中に排泄されたウイルスが、便器やトイレのドアノブを触った手を経由して感染する。

身近でできる感染予防法

吐物・下痢

吐物の掃除は、感染の可能性があるため、ゴム手袋を(できればマスク、ゴーグルなども)着用し、ペーパータオルや使い古した布で拭きとります。拭きとったものはビニール袋に二重に入れて密封して廃棄します。吐物の処理後に便や吐物の付着していた箇所は市販の塩素系漂白剤を薄めたもので拭き消毒します。処理後には、流水で手を洗いましょう。

ノロウイルス感染症(ロタウイルス)

感染経路(発生時期)

感染した人の便や吐物に触れたり、乾燥して霧状化したものを吸い込むことで感染します。また、ウイルスに汚染された食品を介しての感染例もあり、冬季から春先に多く発生します。

症状

嘔吐と下痢が主な症状で、ロタウイルスに罹患した乳幼児は下痢便が白くなることもあります。多くは2~7日で治りますが、脱水、まれにけいれん、脳症などを合併します。

治療法

有効な治療薬はありませんので、安静が第一です。嘔吐や下痢の症状は、原因物質を排除しようという体の防御反応なので、むやみに市販の下痢止めなどの薬を服用せずに、早めにかかりつけ医に診てもらいましょう。

予防法

うがいや手洗いなどの一般的な予防法が有効です。ノロウイルスはまだですが、近年、ロタウイルスのワクチンが任意予防接種として開始されました。

感染拡大予防法

  • ウイルスがついた水や食物、手を介して、またはそこから飛び散って感染するので、感染した人と接触した場合は、手洗いをしましょう。ノロウイルスはアルコール消毒は効果がないので、流水下で石鹸で手洗い。食器などは、熱湯(1分以上)や水で薄めた塩素系漂白剤で洗浄します。食品は85℃、1分以上の加熱が有効です。

関連リンク

ノロウイルスに関するQ&A(最終改定:平成30年5月31日)

ノロウイルスによる食中毒及び感染症の発生を防止するため、ノロウイルスに関する正しい知識と予防対策等について理解を深めていただきたくために厚生労働省はノロウイルスに関するQ&Aを作成しました。

厚生労働省「ノロウイルスに関するQ&Aページ」へ

ノロウイルス検出状況(国立感染症研究所情報センター)

国立感染症研究所情報センター「ノロウイルス等検出速報ページへ」

日医ホームページのノロウイルス関連ページ

「白くま先生の子ども診療所」

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