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令和元年(2019年)10月5日(土) / 「日医君」だより / プレスリリース / 日医ニュース

ジョスリン糖尿病センターと連携し、かかりつけ医向け糖尿病研修を実施

日医定例記者会見 9月11日

 今村聡副会長は、1000万人いるとされる糖尿病が強く疑われる国民に、初期の段階から最適な治療を行うことは、医療者の重要な役割であるとの考えの下、かかりつけ医の日常診療の向上に向けた取り組みの一環として、糖尿病の研究・診療・教育に関する世界的リーダーである米国ジョスリン糖尿病センター(ハーバード大学医学部付属)と連携し、新たにかかりつけ医向け糖尿病研修を実施することを報告するとともに、その概要を説明した。
 本研修プログラムは、糖尿病を専門としないかかりつけ医向けにジョスリン糖尿病センターが開発した教材を基に、日本の専門医が参画して、日本向けに作り直したもの。計2回の研修会で、参加者は自院の症例を持ち寄り、ワークショップ形式により糖尿病診療向上のためのプラン作成と実施・検証を行うことになっており、現在、既に、国内の4カ所でトライアルが実施されている。
 また、研修参加者には、日医が構築・管理している糖尿病レジストリ「日本医師会かかりつけ医糖尿病データベース研究事業(J―DOME)」に症例登録を行うことで、更なる診療の向上に役立ててもらう予定としている。
 同副会長は、「今後は、地域の医師会、糖尿病対策推進会議とも連携し、参加希望のかかりつけ医に向けて研修を実施していきたい」とするとともに、「本事業が糖尿病診療の向上と重症化予防につながることを期待している」と述べた。

191005c2.jpg 引き続き、羽鳥裕常任理事が、具体的な研修内容として、(1)2回のワークショップは参加者が症例を持ち寄り、数カ月の間隔を空けてアウトカムを確認していく、(2)HbA1cなどの特性を中心に専門医と参加者との間でディスカッションを行いながら学ぶ、効果的な研修である―こと等を説明するとともに、折を見て本研修の実施状況等についても報告を行う意向を示した。

 

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