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平成29年(2017年)8月5日(土) / 日医ニュース

66歳は高齢者?

 私66歳。高齢者である。
 日本老年学会・日本老年医学会が高齢者の定義と区分を、①65~74歳を准高齢者②75~89歳を高齢者③90歳以上を超高齢者―とすることを提言したものの、通例としてまだ65歳以上が高齢者との認識が強い。
 病院勤務の友人は定年となり役職や勤務先が変わり、会社員の友人は職を辞し優雅なセカンドライフを満喫。
 一方、一人診療所医師である66歳の私はまだまだ現役、バリバリ働いている。人口1万3千人の小さなわが地区には往診をする医師が二人しかおらず約40人の在宅患者の他に特別養護老人ホームの嘱託医をしながら付属のショートステイ施設も担当。24時間365日一人で対応している。若い市長さんからは、「引き続き地域医療・在宅医療にご尽力頂きたい」と握手され、その気になって頑張っている。
 ある日、地元警察署の若い警察官が自宅を訪問、
 「何かお困りのことはありませんか?」根掘り葉掘り尋ねてくる。
 訝(いぶか)しく思い聞いてみると、
 「二人暮らしの高齢者宅を訪問している」との事。
 目がテン! である。
 確かに家内も同い年のため高齢者二人暮らし。
 縦割り行政のコンピューターリストにはシッカリとわが家も登録されているのだろう。「まだまだ現役、バリバリ働いている」と思っているのは当の本人だけ。少なくとも警察署のリストでは単なる高齢者。何か空しい。
 「散歩の際には交通事故にご注意下さい」と、警察官が車のライトに反射するタスキをプレゼントして帰って行った。
 私66歳。タスキをかけて散歩している。

(なまはげ)

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