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平成27年(2015年)11月20日(金) / 日医ニュース

長きにわたり、医学・医療の発展に貢献してきた功労者を顕彰

長きにわたり、医学・医療の発展に貢献してきた功労者を顕彰

長きにわたり、医学・医療の発展に貢献してきた功労者を顕彰

 第68回日本医師会設立記念医学大会が11月1日、日医会館大講堂で盛大に開催され、日本医師会最高優功賞、優功賞、医学賞、医学研究奨励賞の授与と、併せて長寿会員慶祝者の紹介、医学賞受賞者による記念講演が行われた。

 冒頭、あいさつに立った横倉義武会長は、今年が戦後70年の節目の年であることに触れ、「灰燼(かいじん)に帰した国土から奇跡の復興を成し遂げ、世界有数の長寿国をつくり上げた背景には、国民医療の向上に挺身(ていしん)した先達の尊い姿がある」と指摘。今回の受賞者を含めた諸先輩方のこれまでの活動に改めて敬意を表すとともに、今後も「国民と共に歩む専門家集団としての医師会」をより明確にしながら、『日本医師会綱領』の理念を守り、国民が安心できる最善の医療を提供していけるよう、会員と共に尽力していく意向を示した。
 続いて来賓を代表してあいさつした、塩崎恭久厚生労働大臣(神田裕二医政局長代読)は、医療行政に対する日医の日頃の理解と協力に対して感謝の意を表した上で、安倍内閣が掲げる『一億総活躍社会の実現』に向けて、厚労省でも省を挙げて取り組んでいることを紹介。「今後も国民医療の発展のために日医と連携を密にし、政策を進めていきたい」として、引き続きの協力を求めた。
 その後、表彰式に移り、受賞者に対して、横倉会長から表彰状と記念品目録が授与された。
 最後に、受賞者を代表して、齊藤勝青森県医師会長が、「社会保障制度改革が強力に進められ、医療を取り巻く状況は大変厳しいものがあるが、このような時こそ、日医として横倉会長の下に団結し、この難局に立ち向かい、その解決策を模索してもらいたい」と要望するとともに、「本日の受賞を契機として一層の研鑽(けんさん)に努め、医学の振興、国民医療の向上に寄与していきたい」と謝辞を述べた。
 表彰式終了後には、日本医師会医学賞受賞者による「慢性炎症・癌化に関わる新しいユビキチン修飾系の発見」(岩井一宏京都大学大学院医学研究科教授)、「生活習慣病のリスク要因解明と予防対策の評価に関する公衆衛生学的研究」(磯博康大阪大学大学院医学系研究科教授)、「高血圧の発症の分子メカニズム」(藤田敏郎東京大学名誉教授)の3講演が行われ、会は終了となった。
 なお、白寿会員30名、米寿会員1308名の慶祝者には、更なる長寿を祈念して、後日、銀盃が贈呈された。

受賞者一覧
日本医師会最高優功賞
◇通算6年日本医師会役員及び都道府県医師会長
 青木 重孝(三 重)
 笠原 

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