表紙ページ >> 急な病気?!と思ったら見て頂きたい緊急時対応方法
病院やクリニックへ受診するタイミングについて

病院やクリニックへ受診するタイミングについて 

診療時間内に受診するよう心がけましょう

 小児科の救急が社会問題化しています。「わざわざ救急時間に受診をしなくてもよい患者が多い・・・」というのが医療サイドの意見です。しかし、我が子が病気になると、出来るだけ早く医師の診察を受けたいという保護者の気持ちもわかります。どんなとき休日夜間、平日の時間外に受診すべきか考えてみたいと思います。
 医療機関を受診する保護者の気持ちとして、以下があげられます。
1)今すぐ・・・受診したい
2)出来ればすぐに・・・受診したい
3)一応・・・受診しておきたい

(1)今すぐに受診したい
 これが、いわゆる「救急」に相当すると思います。医療側から見れば、痛みが強く、その原因を治療をしないと、我慢できない状態。呼吸がうまくできなく苦しい状態、意識がいつもと違っておかしい状態、初めてのけいれんが起きたとき、要するに起こっている症状が我慢できなかったり、症状によって眠られなくなっている状態です。
 救急受診する我慢できない痛みは頭痛、耳痛、歯痛、腹痛です。呼吸で苦しい状態は喘息発作が代表です。頻繁の嘔吐も苦しい状態です。意識がおかしい状態は脳に病気のある、髄膜炎、脳炎、頭部外傷が考えられますが重い脱水があれば意識がおかしくなることもあります。子どものけいれんは熱性けいれんが一番多いのですが初めての時はけいれんが止まっていても様子を見ないで受診しておくことが大事です。鼻血など出血が止まらないときは救急です。

(2)出来ればすぐに受診したい
 これに相当する状態は発熱です。発熱は体温が38度以上で高熱を39度以上と一応呼んでおきましょう。高熱でない発熱は顔色がよく呼吸も安定であれば24時間以内にかかりつけの医師に受診できれば救急を受診しなくてもいいでしょう。40度を超える高熱は一応救急を受診した方がいいでしょう。39度台の高熱は意識、水分の摂取可能かどうか、本人のつらさで判断します。

(3)一応受診しておきたい
 救急でないので普通の診療時間に受診するようにして下さい。

子どもの、かかりつけの医師を決めておくことの大切さ

 子どもの病気は本人がうまく自分の状態を表現できないので、特に心配かと思います。子どもを診慣れている医師は、病気の知識と同時に子どもの状態を把握するための診察に長けています。そのためにも、子どもが病気になったときまず最初に受診する診療所・病院を決めておくことが重要です。そして、その医療機関は診療時間外にどのように対応してくれるか聞いておくことです。対応できないときには地域で救急をカバーする医療機関を調べておきましょう。
トップページへ戻るケガへの対応病気への対応

日本医師会ホームページ/Copyright c Japan Medical Association. All rights reserved.